途中、番組に寄せられた50代女性からの視聴者メッセージが紹介されたのだが、これがかなり強烈な内容だった。
「イクメンって単に奥さんが手抜きしたいだけなんじゃないんですか。男は仕事しかできない生き物。女は仕事も家事も育児もできるんです。できない人に無理強いはよくありません。たまには向いている人もいるので、そんな人には(家事を)させてあげるといいとは思いますが」
冒頭から「男性は家事ができない」と決めつける保守的な意見だ。これに小島さんが噛み付いた。これまで男女ともに「あるべき親像」に縛られ苦しめられてきたと指摘し、こう語った。
「『夫に家事をやらせる女はさぼろうとしてる』とか『家事をやる夫はだらしない』といった、夫婦がどうやって生活回しているか知りもしない、外野からの型の押し付けに男も女の人も苦しんできた。それで、家庭内で(夫婦が)いがみ合うのって本当に不幸だと思う」
その上で、「イクメンは奥さんが手抜きしたいだけ」という視聴者メッセージに対し、「ああいう発言はとっても罪だと思う。(夫婦)それぞれの事情があるんだから」と憤る様子を見せていた。
「夫婦が一緒に技術を身につけて一番効率いいやりかたを話しあえばいい」
小島さんの夫は2014年に長年勤めた会社を退職。その後、子ども2人とともに一家でオーストラリア・パースに移り住んだ。夫は今まさに「専業主夫」で、小島さんが一家の大黒柱として、仕事のために東京とオーストラリアを行き来する生活を送っている。
そうしたこともあり、旧態依然とした「夫婦の形」を押し付ける意見が許せなかったのだろう。小島さんのコメントに感銘を受けた人も多いようでネットでも、
「意見が建設的で聞いててとっても納得できる」
「小島慶子さんは良いことまとめて言ったな~!!」
と賞賛する声が挙がっていた。
小島さんは番組の中で、「イクメンにならなくては」とプレッシャーを感じている男性に対し、「イクメンは何かって決めなくていい」とアドバイス。
「最近は共働き家庭の方が多い。働きながら家族と暮らすという上で、料理とか片付けとか、必要なことは一通りできるようになろう、ということ。一緒に技術を身につけて一番効率いいやりかたを話しあえばいい」
とメッセージを送っていた。
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