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結婚生活は、仕事やお金、住む場所など、様々な選択の連続だ。特にパートナーの仕事や収入は、家族の生活に直結する。子どものいる家庭で、夫の働き方についてこんな二択を迫られたら、どちらを選ぶだろうか。
ガールズちゃんねるに9月上旬、「転勤あり年収800万、転勤なし年収500万、旦那ならどっちがいい?」と問いかけるトピックが立った。トピ主は、夫に転職してもらい「転勤なし500万」を選んだというが、その選択に「たまにつらくなります」と複雑な胸の内を明かしている。(文:篠原みつき)
「一生仕事を辞められないことがつらい」
自身の状況について、「転勤がないので戸建ても買い、子どもの転校や単身赴任の心配もなく過ごせているのは嬉しい」と、安定した生活のメリットは感じているようだ。
子どもが慣れた土地や友だちと離れずに済むことや、マイホームを持てる安心感は大きいに違いない。しかし、その一方で拭えない悩みがあるらしい。
「私自身、一生仕事を辞められないことがたまにつらくなります」
夫の収入が、転勤ありのケースに比べて300万円下がった分、自身が働き続ける必要があると感じているようだ。トピ主の理想は「本当は転勤なし年収800万以上」だったが、「そんな好条件の人はゲットできませんでした」と、やや自嘲めいた言葉で投稿を締めくくった。
「年300万はでかい」か「自分が正社員やめないと」か
この悩ましい二択に対し、トピック内のコメントは、それぞれの立場から様々な意見や経験談が寄せられた。年収の差を重視する「転勤あり800万円」派からは、
「年300万はでかい」
「お金はあるほうがいい」
「転勤ありだと家賃も会社負担多いからいいね」
などと、福利厚生を含めた実質的なメリットを指摘する意見もあった。「世界が広がったよ。私は結構楽しかった」など、転勤はデメリットばかりじゃないという声もある。
一方で、トピ主と同じ「転勤なし500万」派は、「子どもの転校」と「妻のキャリア」を問題にする声が多い。「転勤って慣れた頃にまた転校で」「転勤による引っ越しには、毎度、心身削られます」といった体験に基づく意見や、
「転勤なしかな。ありなら自分が正社員やめないとだから」
「私も!!自分が500万円だから相手には500万円あればいい」
と、妻のキャリア継続を重視する声も散見された。転勤なしで夫婦とも正社員の共働きのほうが、世帯年収が高くなると目算する人も。夫の年収もさることながら、「自身が正社員で働き続けられるか」を気にする人は多いようだった。
トピ主は「一生仕事を辞められない」と嘆くが、その後のコメントによれば、彼女自身も時短勤務で年収350万円ほど稼いでおり、世帯年収は850万円になる計算だ。フルタイムなら500万円というから、子育てが落ち着けばいずれ世帯年収1000万円以上になる可能性が高い。夫の転勤についていけば、このキャリアは途切れるだろう。
隣の芝生は青く見えるものだが、今は夫婦共働きが当たり前となっていて、転勤があろうがなかろうが、夫婦一緒に長く働くことになる。夫と話し合って選んだ「家族全員が同じ場所で暮らし、夫婦で家計を支える」という道も、ひとつの確かな幸せのかたちではないだろうか。
「旦那の稼ぎだけで生きていく」が信念の女性、夫の年収が1500万→650万円にダウンで「一気に貧困層」と嘆く 投稿が物議


