スレッドには、「相手の年齢にもよるけど、目先の金額よりも将来性があるかどうかが大事だよね」と、5年後10年後の収入も加味したほうが良いという建設的なアドバイスが見られた。大手企業でも、産業構造の変化によって大規模なリストラが行われる時代だ。額面だけではなく、勤め先が成長産業かどうかもチェックしたほうが良さそうだ。
「年収600万円で嫌悪感のない見た目で、まともなコミュ力ある男は婚活市場にいない」
ただ、スレ主に現実を突きつける厳しい指摘も散見された。高収入を得られる優秀な男性は学生時代から付き合っている女性と結婚したり、交際相手が途切れなかったりする。婚活市場に参加するケースは稀だ。
仮にそういった男性が婚活市場にいても、ライバルが多く、知人以上の関係になることも難しいだろう。「30過ぎていてその条件にこだわっているなら結婚は遠のきそうな気がする」と、スレ主の年齢によっては、ハイスペ男性に見向きもされない可能性があると指摘する人もいた。
自分が結婚相手を精査しているように、男性側もシビアな視線を女性に向けている。理想を高く設定することは悪くはないが、自分の婚活市場価値を見極めることも忘れてはいけない。
年収600万円以上の20代未婚男性は2%、30代でも8%
内閣府の「少子化社会対策に関する意識調査」によると、20代の未婚男性で年収600万円を超えている人は約2%。30代でも約8%だった。年収600万円以上の未婚男性がどれくらい希少なのかは、知っておくべきだ。
もちろん、男女の賃金格差や就労格差が存在するため、女性が金銭面を重視する気持ちはよくわかる。しかし、年収600万円以上の未婚男性は1割に満たないのもまた現実だ。
「独身男性 平均年収 年収の中央値など現実的に調べてみた方が良い 高望みしてると一生独身だよ」
という書き込みもあったが一理あるだろう。男性の収入に期待せず、転職や自己投資などをして「自分の収入を上げる」という発想も大切になってくる。
仕事のスキルや経験がなく、離婚したくてもできずに苦しんでいる女性もいる。「いつでも離婚できる」という安心感を得るためにも、稼ぐ力は鍛えておいて損はない。