キャリコネニュースが1月15日に掲載した「未婚男女の7割に『恋人がいない』という事態」という記事がネット上で話題となった。リクルートマーケティングパートナーズが発表した「恋愛・結婚」に関する調査結果で、ネット上で20~49歳の未婚男女2400人から回答を得たものだ。
年代別の「恋人がいない人の割合」は年齢が上がるごとに増え、全体では7割にのぼった。特に注目を集めたのは、20代男性では、「異性と付き合ったことがない」と答えた人がおよそ4割(39.5%)という部分だ。
2ちゃんねるには19日、スレッドが立ち「こんなん日本が滅びるぞ?」など、叫びのようなコメントが相次いだ。(文:okei)
「いや年収高い奴らは結婚して普通に子供産んでるやん」
スレッドには日本の少子化を憂える声をはじめ、自分のことだという諦めや開き直り、「6割は付き合ったことあるという事実にうち震える」などのコメントが次々と入り、色々な意味で動揺が広がっていた。
「医学部なんだけど全然もてない。彼女ってどうやって作るんや?」
「いや年収高い奴らは結婚して普通に子供産んでるやん。悪いのは格差よ」
「男も女も大半は自由恋愛のロマンチシズムに耐えられるような容姿もスペックも持ち合わせていないんや……」
など、彼女を作ろうにもどうすればいいかわからないし、消えたお見合いおばちゃん、金銭的困窮、恋愛至上主義を批判する声なども多数あり、切実だ。「同性とは付き合ったことがあるんだな」と茶化すような声もあったが、あながち的外れではないかもしれない。
他方、恋人がいない理由としてよく聞く「面倒くさい」というコメントも散見された。
「失恋して精神が乱れるの嫌やしな」
「(女性の)ご機嫌取りは時間と金かかって疲れるねん。そこまで苦労するなら趣味に時間かけたほうが…ってなりやすい」
「非モテ男はネットやアニメ、ゲームに逃避できるから」など、「ネットのせい」と見る向きもある。現代の恋愛障壁は上げればきりがないようだ。酷い人では、ここには書けないような女性に対する罵詈雑言もあり、「セクハラは男が女にアプローチするのにある程度必要不可欠」と語る人までいて、いやアナタそういうとこだよ……とツッコミたくなることもしばしば。もちろん一部の人なのだが、女性に対する感情が妙にこじれている人も目立った。
「20代まで異性との交遊ないとかマジでどうやって生きてきたんや?」
一方で、交際経験のある人たちからは疑問の声が上がっている。
「普通に生きとったらこっちから告らんでも女から告ってくるし、告らんでもなんとなく付き合ったりすることあるやろ」
「20代まで異性との交遊ないとかマジでどうやって生きてきたんや?勉強と部活だけしてきたんか?」
素朴な疑問だが、これがまた交際経験のない人にとっては残酷に突き刺さるだろう。多様な関係があり、みんな恋愛しなきゃいけないわけでも、つきあった経験があるほうが偉いわけでもないのだが、特に男性には「未経験は恥」という意識がどこかにあるように感じた。それが、女性に対する歪んだ感情を生んでいるのかもしれない。
なかには「独身の20代だぞ勘違いすんな」と諭す人も。確かに、若い未婚者だけに聞けば「経験なし」の割合は上がるものだろう。
話題になったデータとは違うが、総務省統計局によれば、2015年の男性の未婚率は20代前半で93.4%(女性88.7%)、20代後半では71.4%(女性59%)。つまり20代男性は約7~9割が未婚だ。恋愛や結婚は個人の問題なので、統計や年齢に囚われる必要はないと筆者は言いたい。