新型コロナウイルスの影響で外出自粛が長期化する中、”オンライン婚活”という方法で婚活を続けている人もいる。「移動時間や交通費がかからない」「相手の部屋を見られる」などのメリットがあるが、目に付いたことから疑心暗鬼に陥ることもあるようだ。
ヤフー知恵袋に5月中旬、「婚活中です」という女性から質問が寄せられた。週末の夕食時にオンラインで男性と話したところ、気になる点があったという。
「一人暮らしなのに1LDK、アイランドキッチン、ダイニングテーブルになぜか椅子が4脚ありました」
さらに、質問者は「嫁が里帰り出産中の既婚者の可能性が高いと睨んでいます」と疑惑を綴る。もうやりとりはやめた方がいいでしょうか、と相談していた。(文:okei)
「予算に余裕のあるひとり暮らし」「同棲カップル」「新婚」の可能性
独身で一人暮らしの男性なら、ダイニングキッチンと寝室が分かれた1LDKは広すぎるし、アイランドキッチンは不要――などと質問者は考えている訳だ。ましてや、椅子が4脚揃ったダイニングテーブルなんて、既婚者が使うものに違いない、と。
確かに、一人暮らしでダイニングテーブル、椅子4脚は疑わしい。だが、実際はどうだろうか。不動産住宅情報サイト・スマイティによれば、1LDKに住む人として想定されるのは
「予算に余裕のあるひとり暮らしの人、一緒に寝ても構わないという意味では同棲カップル、まだ荷物が少ない新婚さん、ご兄弟又は仲の良い友人とのシェア等が考えられます」
と記載がある。
既婚者だと決めつけるのは早いが、2人暮らしの可能性も高いのだ。婚活中の女性は、独身と偽って遊び目的で近寄ってくる男性を常に警戒しなくてはならないため、質問者が注意深くなる気持ちはよく分かる。回答の中にも「騙されないで」「その可能性は高いですね」「椅子4脚が…気になりますね」など既婚者かもしれないと疑う声があった。
「男性が一人でアイランドキッチン使ったらダメなんですか?」という指摘
しかし、回答の多くは「別になんら怪しむ事柄ではない」という声だった。お金に余裕があればそういう人もいる、家具設備つきならありえる、独身で戸建てに住む人もいるという声や、
「学生じゃないなら1LDKで一人暮らしも珍しくない」
「男性が一人でアイランドキッチン使ったらダメなんですか?」
「テーブルの大きさに合わせての椅子の数だと思うし、お友達がお家に遊びに来る事が多いだけかもしれませんよ?」
といった指摘が圧倒的多数だ。「だから?」「そんな下らんことで?」と一笑に付す人までいた。これらの意見も決して間違ってはいないだけに、判断は難しい。中には「ネット婚活で警戒するのは立派だけれど、確認もしないで関係を切るのはもったいない」という助言もあった。確かに、オンラインとはいえ顔を合せた貴重な出会いを、単なる「疑い」の段階で逃すことになっていいものだろうか。
しかし、この場合は実際に部屋や本人を見た人の直感が正しいかもしれない。質問者の女性は、回答に対して「そうですかね…椅子が気になります…友達少ないみたいです…」「バツイチ子持ちかもしれません…」などとますます疑いを深めていた。そんなに疑うなら、もう縁を切ってもいいと思っているのだろうか。これ以上親しくなれるとは思えないのだが、どうだろうか。