夫婦が離婚するとき、同居中にいきなり離婚届を相手に突き付けることはほとんどない。たいていの場合は別居からはじまり、離婚に向けて準備を進める。特に浮気された側にとっては別居することで気持ちを整理できるメリットもある。
現在、夫に浮気されて「離婚を考え中です」と語る30代女性の心境を紹介する。(文:林加奈)
「次いつ帰ってくるのー?」父の帰りを待つ子どもを見ると情けない気持ちに
その女性の夫は職場が遠く、社宅に週2~3日、自宅に週2日くらいの頻度で帰ってくるという生活をしていた。中学生と小学生2人の子を抱え、精神的につらかった時に不倫がわかったという。
「無条件で信頼して一緒にいた20年が虚しくなりました。家で父親を待って電話をかけたり『次いつ帰ってくるのー?』と楽しみにしている子どもの姿を見ると信じられない気持ちになります。情けなく、あんまりにも馬鹿にされた気分が離れなくてずっと泣いていました。そして、よくも変わらない態度で私や子どもに接していたのかと思うと、何もかもが信用できなくなりました」
女性は夫に家から出て行ってもらい、今では離婚を考えているという。父親を慕っている子どもを見ていると離婚を悩む気持ちはわからなくはない。しかし、不倫によって一度失った信頼を以前のように戻すことはほぼ不可能だ。女性にとってはとても難しい決断になるかもだろう。
夫の度重なる不倫で心に深い傷を負った妻「前を向いて生きていきます」
40代の女性は3年前に夫の不倫が発覚した。バレたことがきっかけで関係はすぐに終わったというが、
「その後、会社の部下2人との関係がわかり、本人が認めなかったので探偵を頼み証拠をつかんで慰謝料を請求。一度は修復を試みました。ところが、また部下のもう一方とよりを戻していたので今は離婚に向けて別居中です」
その後、第一子を妊娠中にもかかわらず、夫が不倫をしていたことも判明。このことで女性は心に深い傷を負った。
「もちろん詳細は知らないけれど、子どもたちは父親が浮気した事実を受け止めてくれていて、今では私と子ども2人の3人で仲良く生活しています。経済的な不安や責任に押しつぶされそうな日もありますが、子どもたちが大好きなので、前を向いて生きていきます」
迷いや戸惑いのない回答から察するに、女性はすでに離婚を決意しているはずだ。経済的な基盤をつくり、離婚してからも子どもたちと楽しく生活できる日がずっと続くことを願ってやまない。
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