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世帯年収1000~1200万円で余裕を持つ方法「夫婦どちらも中流家庭育ち。贅沢をする習慣はありません」

男性夫婦は就学前の子ども2人を持つ4人家族だ。男性はIT・通信関係の仕事をしており年収は800万円前後、妻の年収も400万円ほどあるので、合計すると世帯年収は1200万円になる。

「妻と合わせて月30万円弱を分散投資やiDeCoなどにまわしている。また、独身時代に一括支払いで購入した国産のコンパクトカーに12年乗っている。家は親の援助なしで一軒家を購入。35年ローンだが、繰り上げ返済中」

ある程度まとまった金額を投資やローン返済に充てられていることから、生活に余裕のあることがわかる。それは「夫婦ともどもいわゆる中流の家庭で育ち、贅沢をする習慣がない」からだという。とはいえ、革靴や時計、バッグなど長く使うものは、品質の良いものをケチらずに買うようにしている。

また、男性は将来発生するだろう支出も視野に入れており「子どもが大きくなったら海外旅行に行きたいし、車ももう少しいいものに買い替えたい」と考えている。このような大きな買い物をするまでには、いろいろと迷い悩む時間があるかもしれない。しかし男性は「楽しみながらゆっくり選び、その間にお金を貯めているイメージ」という。

「お金がなくて今は買えない」ではなく「何を買うのかを迷いながらお金を貯めよう」という男性の考え方は、まさにポジティブシンキングだ。

「高級車に乗ったり高級マンションに住んだりすれば、年収1000万円超でも余裕はない」

男性いわく「要は『足るを知る』をどの程度の水準に持ってくるかに尽きる」と断言する。

「子どもを早くから私学に通わせたり、高級車に乗ったり高級マンションに住んだりすれば、そりゃ年収1000万円を超えていたって余裕はない。自分の手の中にある豊かさに目を向けて、『今の生活水準も悪くないかな』と思うことが大事だと思う」

と語っている。

世帯年収が1200万円あれば、高校無償化などの各種補助も対象外になるはずだが、男性は「児童手当や新型コロナウイルス絡みの特別給付金などもあり、自分の収入以外にも公的な助成でかなりの部分を賄える」と前向きだ。確かに、税金が高いことへの不満はあるかもしれないが、この男性の考え方から学べることは多いのではないだろうか。

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