社会に必要なものとは分かっていても「もう少し安ければ良いのに……」と考えずにはいられない税金。生活のあらゆる場面で課税されるため、キャリコネニュース読者からは
「消費税を払い、酒税を払い、さらには所得税に住民税……どれだけ重複して税金を払えばよいのか」(大阪府/30代後半女性/年収500万円台)
「自動車重量税を始めとする不明瞭で意図の分からない税金が多すぎる」(群馬県/30代前半男性/年収400万円台)
という不満の声が上がっている。ほかにも「税金が高くて怒っている人の声」を紹介しよう。(文:大渕ともみ)
「稼いでも自分の懐に入らないと意味がない!」
神奈川県の30代後半の男性は、高額納税を強いられる現行の税制に対し激しい怒りを隠せない。男性の年収は1300万円台だが「税金が高すぎる。何をするにも税金。給料を多く稼いでも税金」とうんざりしているようだ。
「もうやってられん。ばかばかしくて、低年収を狙いたくなる。所得税だけでも高すぎるのに、さらには住民税やら社会保険料やら、どれだけ取っていくんだよ。稼いでも自分の懐に入らないと意味がない!」
「税金が高い」と感じているのは、年収1000万円を超えるような高所得者だけではない。奈良県の30代後半の男性は、世間の平均を下回る年収300万円を個人事業から得ている。経営は思わしくないようで、
「事業の必要経費を差し引いたら、自分の給料もままならない状態になる。そこから税金の支払いがあるため、精神的にも体力的にもかなりきつい」
と疲弊しきっている。年収にかかわらず、税制に対する不満を胸の内に隠している人は多いのかもしれない。
「年収が上位5%の人たちでさえ、消費に躊躇するのが現在の日本社会です」
「年収が上位5%の人たちでさえ、消費に躊躇するのが現在の日本社会です」と語るのは、石川県の40代後半の男性。サービス業の正社員で年収1700万円以上を稼ぐが、
「手取りでは月100万円を切ります。ボーナスは基本給がベースとなるため、月給より少ない有り様」
と不満をこぼす。さらに「3人の子どもがいますが、いつの間にか年少扶養親族に対する扶養控除がなくなりましたね。私にとっては実質月4万円程度の増税です」と述べ、じわじわと引き上がる納税額に納得できないようだ。
「年収1700万円台でも、これだけ税金が取られ手取りが少ないと消費する気も起きません」
男性のような高所得者が消費を渋る仕組みでは、景気が冷え込むばかりで悪循環だろう。累進課税は経済効率を下げる要因になると言われるが、それをまさに浮き彫りにするようなコメントだ。
ほかにも、
「昇進して年収1500万円になっても手取りは大差ない。当然モチベーションが下がる。私のこれまでの激務と努力は、国にお金を献上するためではないのに……」(東京都/30代前半女性/年収1000万円)
という声が寄せられている。
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