パチンコで”台を叩く人”たち ひどい場合は出入り禁止になることも | キャリコネニュース - Page 2
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パチンコで”台を叩く人”たち ひどい場合は出入り禁止になることも

一概に台を叩くと言っても、様々な叩き方があります。おばちゃんが「お願い、当たって」と願いを込めて、”PUSHボタン”をリズム良く、そして数字が揃いそうになると激しく叩く。押す。まるで胸の奥の感情を手で表現するがの如く叩き、当たりを外すと「もう」とガラス面を軽く小突くのです。

またある席では隣の島(パチンコ台の集まりを島といいます)にも響き渡るほど叩く人も。プロボクサー顔負けのパンチです。おばちゃんが軽く小突くくらいならいいんですけど、こういう人はどうしても許せなくて僕は心の中で呪います。叩く人は男性が多く、気性が荒い人は若かろうがご年配だろうが叩きます。

しかし結局、パチンコは確率。そんな人でもドル箱を積むこともあります。当たりが続けば叩かなくなるので、こちらとしてはなんとも言えない複雑な気持ちになります。ただ、台を叩く人に天罰がくだる時があって、店員にこっぴどく怒られたり、あまりに態度が悪いと出入り禁止になることも。僕自身も店長が出禁にしているところを見たことがあります。

叩くことが原因で台が壊れることもあります。パチスロ機のボタンが効かなくなったり壊れたり、気合を入れて叩いたレバーが破損したり。なので店員の時の僕は、「台が壊れるので叩かないでもらえますか?」と言います。

レバーやボタンの部品修理は比較的すぐに直せますが、台自体が壊れると数十万の修理費と直るまでのマイナスの売上分がかさみます。一発で壊れたなら客に請求できますが、だいたい「これ効かないんですけど……」って言われるので、犯人の特定は難しいんです。店は泣き寝入り状態です。

それでも台を叩きたくなる気持ちはよくわかる……

祈ろうが、願いを込めて強く叩こうが当たらない時は当たらないし、当たる時は当たります。台を叩くという行為が生むのは、台が破損すること、感情の起伏だけ。ひどければ出禁というおまけ付きで。

それでも、やっぱりお金を多く使っても出ないときは、台を叩きたくなる気持ちになります。僕結果は変わらないとわかっていながら、自分の気持ちを治めるために願掛けをする。その中の一つが”台を叩く行為”なのかも。なにかを願うとき、どうしても気持ちが入りすぎてしまうことはあるでしょう。

車に乗っていたら前の車を煽ってしまったり、ついカッとなって手が出てしまったり。でも、その結果は大体悲惨です。そうなりそうなときは、深呼吸して時間をあけてみてください。

台を叩きたくなる時もです。一度深呼吸して間をおきましょう。それでも叩きたくなったら、台に負担がかからないよう、優しく祈りを込めて叩いてください。叩かない、カッとしない”願掛け”は徳を積めるのかもしれませんし。

著者近影

著者近影

【筆者プロフィール】ちばつかさ

合同会社komichi代表。柔道整復師、こころと体のコーディネーター、元プロ野球独立リーグ選手。東京と福井で投げ銭制の接骨院を運営しのべ10万人近くの心と体に向き合ってきた。野球経験とコーチングの経験を活かし都内で”野球を教えない野球レッスン”を運営。レッスン卒業生がU12侍ジャパンの代表に選出された。現在、心理学を学ぶため、アラフォーで大学在学中。【公式サイト】

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