友人の提案は以下のようなものだった
「通勤前に私が彼の実家へバイクで行き、彼と2人で会社に行き私が出勤し、彼はバイクを乗って行き、私の退社時間に迎えに来てバイクを返す」
時間的に余裕がないスケジュールだが、これを男性は承諾してしまった。
しかし当日、友人の実家へ行くと本人は不在。友人の母親から「バイクを預かっといてくれと連絡があった」と言われるだけだった。
「えーっ! 『これから会社に行かないといけないので』と説明すると『うん聞いてるよ』と300円を渡されて『バスを使って』と……。バスと電車で(お金は)まったく足りないしなにより遅刻確定じゃん!」
服装がバイク装備だったため、「これで電車に乗るのか、恥ずかしい」と思いながらも会社へ向かった。このとき友人に電話やメールをしても返事はなく、職場には20分遅刻した。
退社時間になっても友人とは連絡が取れず、迎えにも来ていない。友人の実家へ電話をすると母親に「バイクを返しといてと言われてるけど」と言われ、男性は再び「えーっ!」と驚愕。退勤時もバイク装備で公共交通機関を乗り継ぎ、友人の実家へ向かった。
「キーとメット受け取りバイクに跨ると、ガソリンのメーターが空? 入れてないのかアイツは。予備タンクに切り替えて……予備タンクも使ってるぞアイツ!」
なんと返ってきたバイクはガソリンがほぼ空だった。
「この場所でこの時間スタンドなんて無いぞ! エンジンをかけて行ける所まで……直ぐに止まった……」
男性は、知人のバイクショップまでバイクを押して90分歩いた。バイクの受け取り時と返却時も立ち会わず、お礼どころか連絡もない友人について男性は、「そういう奴だと分かってはいたが、今回の事件は酷すぎる』と語り、絶縁を決意した。
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