その後、友人と合流しランチへ行った。異変に気付いたのは、会計をしようとしたときだ。
「カバンの中の財布が無くなっている事にようやく気付きました。夜に後輩も合流する事になっていたので、ごちそうしてあげようと思い3万円ほど入れてました」
まさかの事態に動揺する女性。「家の鍵をカバンに入れた際に財布が入っているのは確認しています」と記憶を辿る。財布を見たのはそれが最後で、友人と会うまでは一度も使っていない。
女性は、ぶつかってきた高齢女性の行動を思い返し、愕然とした。
「思い返すと、信号を気にしながら横断歩道上でかがんで荷物を拾っている私に対し『ぶつかった所は痛くないですか?すみません』とカバンを掛けている左肩をさすりにきました」
「その時は信号が変わるから急がないと!ばかり思い、気にかけなかったのですが、屈んでる私のカバンの中を上から確認してから、心配しているフリで肩をさすり財布を抜かれたのでしょう」
そうだとすれば、散乱した荷物を拾ってあげるという親切心を利用した、計画的で悪質な犯行だ。まさかそんな高齢の女性が窃盗犯だなどとは、思いもしなかったことだろう。
最後に、「人の良心に付け込んだやり方に腹が立つやら、油断だらけの自分が情け無いやら……」と、怒りと自責の念を書いていた。お金を失くしただけでなく、心が深く傷ついたに違いない。
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