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懐かしい友人からの連絡は嬉しいものだが、その裏に思わぬ意図が隠されていることもある。「ママ友は必要ですか?」というテーマに対し、北海道の60代女性から寄せられたほろ苦いエピソードを紹介する。
女性は、娘の幼稚園時代のママ友と「20年来の再会」を果たした。久しぶりの会話はそれなりに楽しかったという。ここまでは「ママ友」に肯定的だが、女性は上記の問いに「うーん難しい」と頭を抱える。(文:湊真智人)
マルチを絶賛する友人に「とにかくしんどい」
友人の目的は、いわゆるマルチ商法の勧誘であった。しかし友人を尊重してか、ある程度までは許容できていた。
「本人が本当にいいものと信じているから、それはいいです。自分と自分の家族に使うならば」
厄介なのは、友人が悪意を持って騙そうとするのではなく、心から「良いもの」だと信じている点だ。それゆえにブレーキが効かないという。
「とにかく薦める薦める。断ってもしつこい。身体の不調をこぼせば『これを…』と説明が始まる。どんなに素晴らしいかについて独演会状態。『肌の調子が』とか言うと、それ来たとばかりに話し始めて、とにかくしんどい」
60代ともなれば互いの健康不安は共通の話題になりやすい。しかし、それが格好のセールストークのきっかけにされてしまうのだから、うかつに弱音も吐けない。
友人のバイタリティに圧倒「諦めないし、へこたれない」
勧誘は対面だけではない。「講演会や説明会」といったイベントへの誘いも頻繁に来るという。
「『こちらも働いていて話を聞けに行けない』と断っても、マルチをやっている人って諦めないへこたれないですよね」
マルチ商法に熱中する人のバイタリティには驚かされるが、興味のない人間にとっては迷惑でしかない。女性は「話すと楽しいけど顔を合わせるのがしんどい」と葛藤を抱えている様子。結局、解決策はひとつしかなかった。
「(友人とは)距離を置き始めています。LINEでもとにかくマルチが素晴らしいと絶賛状態で、これはダメだと」
たとえ相手に悪気がなくとも、こちらの都合や心情を無視して勧誘を続ければ、友情は壊れるものだ。仕方ない対応だったと言えるだろう。
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