同調査によれば、1世帯あたりの平均所得額は551万6000円で4年ぶりに減少。昨年より8万6000円下がっている。中央値は423万円で、平均551万6000円以下の世帯は6割を超える。厚労省は、相対的に所得の低い高齢者が増えていることが平均所得額を押し下げていると分析しているが、景気の悪い話ばかりで目の前が暗くなる。
消費税だけでなく、給料から引かれる社会保険料などの重さに悲鳴を挙げる人も多かった。「手元に残らないお金のために働いている。それなのに年金もらえる年齢は上がる一方もうやくざだよ、金の取り方が」と書く人も。
5ちゃんねるでも1000を超えるスレッドが次々に立ち、政策・政権批判も目立った。
「鬼のように社会保険料持ってかれてさらに増税だ?ふざけるな!」
「ひどい下がり方じゃね 消費増税して大丈夫なの?」
「働き方改革でサラリーマンの残業カットされたのが最大の原因」
「アベノミクスで戦後最大の好景気ってのは何の話なの?」
などのほか、「年金だけでは生活が苦しくて働きに出ているのに、まるで”生きがいをつくってやった”と言わんばかり。(中略)専業主婦も生活が苦しくなり働きに出ているので、雇用が増えていることになる」など、過去から現在までのこんな政策のせいで倒産やリストラ、非正規雇用が増えた、と呪いのように長文を並べる人も複数見られた。
「地方なんて子持ちで夫婦共働きでも世帯年収300万くらい普通だぞ」
他方、5ちゃんねるには「すいません、高齢者じゃないのに世帯収入が350万ぐらいですが」など、平均所得と比較して自分の低収入を嘆く人も多かった。「児童がいる世帯の平均所得」が740万6000円であることに「まじで?」とショックを受ける人も少なくない。
「地方なんて子持ちで夫婦共働きでも世帯年収300万くらい普通だぞ740万円なんて嘘だよな 嘘って言ってくれ」
「地方の現実を言うとバカにされる」と書いた人は、周囲には300万円くらいの世帯が結構多いと明かし、「700は嘘だと言って欲しい。格差ありすぎ」と嘆いた。
年収と所得なので単純比較はできないが、同調査によると、世帯所得が一番多い層は「100~200 万円未満」と「200~300万円未満」(13.7%)で、次いで「300~400 万円未満」(13.6%)だ。平均所得(551万6000円)を聞くと超えない人が6割なのだから、比べてしまうと落ち込む人は多い。
しかし、あまりに統計の数字を気にし過ぎるのも考えものだ。それぞれに意味を汲み取り、参考として捉えるほうがいいだろう。不満の大きい人は参院選での投票を忘れずに。投票日は7月21日だ。