職業で目立ったのは会社経営者、役員、医療関係、外資系のITやメーカーの管理職などだが、「会社員」も多い。車を2台以上持ち、住宅は5000~9000万円台、3000万~5000万円くらいの一戸建てや中古マンションなら「一括購入」したという人も何人かいた。
妻は専業主婦もいるが、働いていて600万円~800万円台という人も多い印象だ。
「世帯年収1500万円:夫29歳・開発650万、妻29歳・営業850万(時短中)、子供1歳、賃貸18万、夫の家賃補助で6万円のみ負担。貯蓄は月25万、ボーナスから200万ほどで年500万」
といった世帯が珍しくない。マンションやアパートを複数持っていて家賃収入を得ている人や、投資で資産運用している人も多く、金融資産は数千万という記述も散見された。
生活は、「普段は節約している、さほど贅沢はできない、しない」という声が多かったが、「週末は外食中心」「月1回くらい5000円のランチ」「記念日には高級鉄板焼店に行く」などほか、
「普段贅沢しない代わりに、旅行や記念日などにはささやかな贅沢をしています。安い旅館に何回も行くよりか、高級旅館に1度行った方が満足度が高い気がします。(世帯年収 1680万円:夫38歳・会社経営、妻・専業主婦、子供1人)」
という発想が、そもそもの余裕を感じさせた。子どもは私立という人が多く、1歳から習いごとに月4万円、インターナショナルスクール乳児組に通い出したという人も。子どもの教育費でカツカツといった声はさほど見当たらなかった。
「この年収では家、教育費、趣味の全てを叶えることはきつい」というけれど
しかし不満がないかといえばそんなことはなく、やはり「税金が高い」という訴えは多い。
「色々な手当てはほぼゼロで、税金の負担が重い。(中略)我が家が支払う税金のうち数十万が無職の連中の生活保護に充当されていると思うと本当に腹が立ちます」
「この年収の人口は少ないので多数決では確実に負けて、税負担が増える!不公平だ」
厚労省の資料よれば、2017年の1世帯当たり所得金額の中央値は423万円(10.1%)で、1500~2000万円の世帯はわずか1.9%だ。
また、年収の高さ故に認可保育園に入りづらい、入れると今度は生活レベルの違いで周囲と話が合わないという独特の不満もあった。「この年収では1.5億や2億の家は自力では買えない」など、自分の生活はそれほどでもないというボヤキもある。
「この年収では家、教育費、趣味(車、旅行)の全てを叶えることはきつく、都心のマンションを引き払い、郊外の親名義の戸建に引っ越した。生活は質素に株主優待、ふるさと納税をフル活用!(39歳会社役員、年収 1600万円※配当金、家賃収入含まず)」
こう語った人は、妻は専業主婦で2人の子ども(8歳、3歳)は私立小学校、私立幼稚園に通っており、金融資産3000万円のほか、自社株で約1億円、車はドイツ車1台、日本車2台という生活だった。
「それほどでもない」と言いつつ結構な生活レベルや資産を綴る人が多数いて、羨ましいという感想しか出てこない。だが、それだけの収入を得るためにはそれなりの努力や苦労もあるわけで、遠く及ばないこちらは指をくわえて見ているしかない。