ギャンブルにのめり込む人は、パチンコやパチスロだけではない。競馬にハマる人もいる。今週末に開催を控えている秋の天皇賞は、競馬ファンの間では“府中の魔物が発動する”と語り継がれるレースとして有名だ。ざっくり解説すると1番人気の馬が勝てないというジンクスがあり、過去には大波乱を巻き起こしたこともある。
また競馬といえば、例年は秋が1年で最もにぎわいを見せるシーズンだ。クラシック最終決戦から年末の大一番・有馬記念まで続く、G1シリーズに魅了される人も少なくないだろう。
入口は何であれ、近年はネットから馬券を購入できる手軽さもある。一撃力もパチンコとは比べものにならない。こうした要素が、競馬で負けて「取り返したい」という人に都合のいいアイテムに見えてしまうのは無理もないだろう。今回は競馬にのめり込んだキャリコネニュース読者の声を中心に紹介する。(文:鹿賀大資)
「頭ではやめたいと思っていても、やめられません」
正社員として年収450万円を得る40代女性は、競馬歴10年以上。その間に投じた総額は、年収を上回る500万円超だ。それでも競馬をやめられず、現在は借金も抱えている。女性は、「頭ではやめたいと思っていても、やめられません」と語る。
40代男性は競馬歴20年以上だが、その総額は5000万円以上と桁が違う。流通・小売系の会社で年収450万円を得ているというだけで、借金の詳細までは明かしていない。競馬にハマる理由について「土日にやることがない」と続ける。
「一攫千金を求めてやってしまう。財布の中が少なくなっても、ネットで簡単に買えてしまうのもある。それにパチンコのように長時間拘束もなく、身体的な負担も少ない。パチンコには無い一撃が快感となってしまっている」
「ストレス発散がわからず、お金を持っていられない」
一方、メーカー系勤務の50代男性(年収600万円)は、「競馬以外のギャンブルはすべてやりました」と語る。ギャンブル歴は30年、借金で生活が破綻しかけたこともあった。ただ現在は「小遣いの範囲でしています」という。
「私はスポーツや地域活動も普通にやっていますが、空き時間があると行ってしまいます。パチ屋や競輪場が自分の居場所として好きだし、楽なんでしょうね」
不動産・建設系で年収700万円を得る30代男性は、競輪を始めてまだ4年と浅いが、すでに3000万円もの大金を注ぎ込んでいる。ちなみに競輪の前は、10代の頃からずっとパチスロにのめり込んでおり「総額2500万円」と明かす。男性は趣味がなく「ストレス発散がわからない」と述べつつ、「お金を持っていられない」と苦しい胸の内も書いている。
ほかには、
「スロット歴35年。負けたら、布団をかぶって寝ます!」(50代女性/個人事業主/年収2000万円以上)
「パチンコはコロナ騒動でやめている。命をかけてやる程ではない」(70代男性/フリーランス/年収150万円)
といった声も寄せられていた。
※キャリコネニュースでは引き続き「パチンコなどギャンブルがやめられない人」や冬のボーナスが激減した人に関するアンケートを募集しています。