AI(人工知能)を用いてスマホ上で写真を加工し、性別を変えたり老化させたり若返らせたりして楽しむ「FaceApp」がSNS上で流行している。特に多いのが、男性が自身を若い女性に加工するケースで、一部では「カコ女」とも呼ばれる。
4月には20代とみられる綺麗系の女性がエレベーター内で撮影した自撮りがツイッター上で話題になった。その理由は、背景の鏡に映った後ろ姿。しなやかなロングヘアーが映っているかと思えば、そこに映っていたのはスーツの中年男性がスマホを構える姿だった。
撮影者である都内在住の50代男性は「昨年5月くらいにツイッターで見かけて、ちょうどコロナ渦で自宅にいる機会が多かったのをきっかけに始めてみました」とキャリコネニュースの取材に答えた。
「予想以上に可愛くなって出来がよかった」
FaceAppにハマったきっかけについて聞くと、
「ツイッターでは男性が女性化しているのが多くて、アプリなら手軽にできると試してみたら、予想以上に可愛くなって出来がよかったことから自分に合ってるアプリだなと思いました」
と話す。加工の種類が豊富なことも挙げて「その組み合わせで仕上がりが変わっていくので面白くなっていきハマりました」と続けた。
今回のエレベーター内で撮影した自撮りについては「元々ツイッターはネタ的要素がウケるので、以前からエレベーターの鏡を使った自撮り加工はやっていました」と話す。話題になった理由については「今回は鏡の方に全身がしっかり写っていたのが良かったのかもしれません」と分析した。
投稿は13日までに、2.3万件のリツイート、11.5万人のいいねが寄せられている。
「最初見て分からなかったけど、よく見たら意味が分かって驚いたというような引用リツイートが多かったのと、本人以上に深読みしているコメント(構図が計算されてるとか)があって、ツイッター民の奥深さが面白かったです」
とコメント。実際にリプライ欄をみると「これってどうなってるん」「かわいい。付きあって!」と反応はさまざまだった。「ちなみに、ジャケットの下は普通にワイシャツ着ていましたが、加工によって色が変わってしまい着てないように見えているようです」と予想外のリプライも多かったようだ。