ローランド、伝説のギターエフェクターを完全再現するも速攻で入手困難に　メルカリでは転売ヤーとのバトルも

2021.4.28 Author: キャリコネニュース編集部

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ローランドが4月24日に発売したギター用エフェクター「BOSS　TB－2W」が高額で転売される事態になっている。パーツの希少性により、全世界で約3000台の限定生産。販売価格3万8500円（税込）に対して、メルカリでは3倍以上の価格で転売されている。

商品名の”TB”は「Tone Bender」の略。元は英国メーカーのファズ・ペダルだ。特にTone Bender MkIIが有名で、レッド・ツェッペリン初期のジミー・ペイジのサウンドを形作った伝説のペダルとして知られている。

今回、ローランドのBOSSブランドとコラボレーションし、現代の技術で”完全再現”された。パーツ選定からこだわり抜いた｢技WAZA CRAFT｣シリーズからの発売で、入手困難な良質なゲルマニウム・トランジスタを使用した数量限定生産モデルになっている。

「なんで弾かないのに買ったんですか？」と怒りをぶつけるコメントも

限定3000台ということもあり、予約開始してすぐに売り切れとなったが、転売屋も目をつけていたようだ。メルカリには4月28日時点で、少なくとも3点が出品されている。価格はいずれも約13～20万円と定価を大幅に上回る高額転売だ。

出品のコメント欄では「なんで弾かないのに買ったんですか？」と転売ヤーに対して怒りを露にする人もみられた。このほか、明らかに販売価格を上回る高額な価格設定に、

「5000円でいかがでしょうか？」
「1万7000円の打ち間違いでしょうか？」

とあからさまに不快感を示すコメントもあった。

こうした声に対し、「みっともないのは貴方ですよ。こちらはただ売っているだけです」「フリマなので何をいくらで売ろうがこちらの勝手です。相場に合わせて価格は変動します」などと高額転売を正当化する返信を続けており、大きな反感を買っている。

出品の一つは96件のいいね！を集め、購入できなかったギターファンたちの関心の高さがうかがえる。実際に13万円という転売価格にもかかわらず、購入済みになっている出品もあった。

BOSSシリーズのギターエフェクターと言えば、低価格で高品質な商品設計に定評があり、初心者からプロまでが愛用している。ツイッターでも「BOSSとしては割と強気の価格設定だった。状態の良いトーンベンダーを買えると思えば安いか？」と元々の価格設定に驚く人も多かったが、現在ではさらに高い金額を出さなければ手に入れることができない状況になっている。