女性は、前述を踏まえた上で「大人の事情でオリンピックを強行するのはおかしい」と語気を強め、
「子どもの運動会は、規模を縮小するなど工夫して行うこともできる。オリンピックと比べれば人数もかなり少ない。それなのに世界規模で密になりやすい、リスクの大きいオリンピックをなぜ強行するのだろうか」
と矛盾を隠せない。埼玉県の30代女性(契約社員/年収300万円)も「今まで1年以上も自粛生活を強いられ、感染の恐怖に怯えながら出勤してきたのは、五輪のためではない」と主張し、
「帰省ですら我慢して、親の死に目に会えなかった人々もたくさんいる。今、海外から数万人単位で人が押し寄せれば、これまでの努力が水の泡になる」
と込み上げる怒りを滲ませている。
「オリンピックより、早く年老いた両親と面会できる日が来ることを切に願うのみ」
香川県に住む40代女性(医療職/年収500万円)は現在、両親が長期入院中。しかしコロナ禍に伴い「面会は1年以上できていない」と辛い身上を引き合いに出しながら、世界情勢を踏まえた五輪開催のあり方について言及する。
「我が国が抱える新型コロナの現実問題は解決をみない状況であり、世界に目を向けても同等、あるいは日本より酷い国の方が多いようにも思う。恵まれた先進国の都合で進めるオリンピック開催に、憤りを感じる」
女性は「オリンピックより、早く年老いた両親と面会できる日が来ることを切に願うのみである」と綴っている。
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