20歳前後に特化したマーケティング調査を行うSHIBUYA109 lab.は8月17日、「Z世代の政治に関する意識調査」の結果を発表した。調査は7月にネット上で行われ、18~24歳の男女400名から回答を得た。
Z世代が考える政治の課題は、1位が「若者の投票率が低い」(39.8%)、2位以降は「政治家に良いイメージがない」(38.3%)、「自分が投票したことで、政治が変わった実感がない」(34.0%)、「応援したい政治家や政党がいない」(33.5%)、「若者向けの政策がない」(32.3%)、となった。
8割が「選挙で投票したい」
Z世代に「あなたは今後、選挙があれは投票すると思いますか?」と聞くと、「必ず投票したい」が45.8%、「投票したいがまだわからない(日時や場所による)」が32%で、合わせて77.8%となった。一方、「投票しないと思う」は6.8%だった。
また、政治に興味を持つために必要だと思うことについては、1位が「ネット投票」(38.0%)、2位以降は「選挙の投票をしたら貰えるクーポンや割引」(27.5%)、「同年代の人たちとの意見交換の場」(25.0%)、「政治家からのSNS発信」(24.3%)、「芸能人・インフルエンサーからのSNS発信」(24.3%)、などとなった。
政治に関して興味があることを教えてください(複数回答)という質問では、「新型コロナウイルス対策・感染症対策」が最多の50.3%、以降は「税制度」(34.3%)、「環境問題」(31.5%)、「年金問題」(29.3%)、「教育支援」(27.8%)、と続いた。「女性の活躍」に関しては女性が39.5%、男性が11.0%と関心度に男女で大きな差があった。
政治家から知りたい情報を聞くと、「自身の公約・マニフェスト」(47.3%)、「自身の公約・マニフェストの背景や理由」(39.5%)、「自身の公約・マニフェストの進捗状況」(36.5%)、と公約・マニュフェストに関するものが多く挙げられた。
大学生を集めたグループインタビュー(2回実施、延べ男女8人参加)では、女子大学生から「公約・マニフェストはよくテレビやSNSのまとめ投稿などでも見ることが多いが、その公約・マニフェストを掲げている理由や背景がわからないことがある。また、選挙当選した後に掲げた公約・マニフェストが今どうなっているのかわからないこともある。誰に投票するかを決める際も、過去の実績も参考にしたいし、自身の公約・マニフェストの背景や進捗状況も発信してくれた方が、誠実さも伝わり、応援したくなる」という意見が出ていたそうだ。