今もテレ東で『激推し!今夜もドル箱』というパチンコ番組が放送されているが、ドル箱というのは出玉を入れるために用意された頑丈なプラ製の容器である。関係ないが、これで殴られると死ぬほど痛い。
基本的にパチンコ用のドル箱が大きく、パチスロ用のドル箱は少し小ぶり。だがこれも店によるのでまちまちだ。
パチンコの醍醐味は大連チャン。連チャンすればするだけあふれ出る銀玉を受け止めるためのドル箱が必要となり、パチンコ客が店員からドル箱を受け取って下皿から一気にザザザッとドル箱にこの銀玉を移す光景は、実に景気が良いものだった。音もいいんだよな。
パチスロの場合は平盛りでも結構メダルが入るが、縦積み、俵積みすることでさらに相当な枚数を収めることができる。総じてドル箱を何箱も使うという状況は、打ち手にとっては満足度が高かった。
自分の周りにドル箱が積み上がっていくのは、それなりに気分のいいものだった。大量に出せばホールの目立つ場所に「別積み」され、店によってはタワーのように積み上げる。積み上がったドル箱は本人が獲得した出玉であると同時に、周囲の客に見せつける店内装飾でもあったのだ。
が、今では各台計数機やスマート遊技機が普及し、ドル箱を使わないホールも増えた。大量に出ても持ち玉や獲得枚数の表示が増えるだけなので、かつてのようにドル箱が積み上がる光景は以前ほど見かけない。味気ないと言えば、味気ないかもしれない。
個人的には手が汚れないし、ドル箱をいちいち交換してもらう手間もなくなったから、スマート化された昨今の方がありがたいけどね。
あと、ドル箱も出玉を入れると結構重い。腕が痛くなるんだよね、出し過ぎても。スマート化以降は、そういうデメリットとも無縁になったから、個人的には嬉しい。
千両箱や万枚達成で記念撮影……昔のホールは、変だった!
今もジャグラーなどのメダル機ではドル箱を使う。新しいジャグラーもメダル機だというから、メダルとドル箱の文化はしばらく残るのかもしれない。もっとも、今のジャグラーで何箱ものドル箱を積み上げる機会は、そう多くないだろう。
でも昔々、4号機の頃のことだ。たしか初代『ジャグラーガール』を打っていると、やけにBIGが偏り、ドル箱を5つも6つも使うことができた。この時に初めて店員さんから「ドル箱が足りなくなるんで、千両箱に移させてもらいますよ」と言われたんだっけ。
「ドル箱が足りない」というのは、昔はしばしば耳にした言葉だ。店が力を入れたイベント日などには、高設定の台から次々とメダルが出て、物理的にドル箱のストックが尽きることもあった。そういうときにお出ましになるのが、千両箱である。
大体5,000枚は入るデカい箱で、特に『吉宗』やら『ミリオンゴッド』とかのシマで見ることが多かった。
昔は多くの店が千両箱を常備していたので、万枚を出すとなると大抵コイツが登場する。
それでも足りないぐらい店が大盤振る舞いしてると、最終的にはその辺で買ってきたバケツが千両箱代わりに活躍してたっけ。
そうそう。これはスロ専の店でよく見た風潮なんだけど、万枚達成者は積み上がったドル箱と一緒にポラロイド写真を撮られるみたいな店がいくつかあった。その写真は、ホールの割と目立つ場所とかに貼られてて「〇月〇日万枚達成!」みたいに掲示されるのだ。
今の価値観だと「おいおい個人情報とは」みたいな感じだけど、結構みんなノリノリで撮影に応じてたので、そういう時代だったのかな。
僕も一度ぐらいは……と思ったが、そう都合よく万枚が出るわけもなく。で、ふいに万枚が出たときに限って、そういうサービスをやってない店だったもんだから、なんか勿体ない気分になってしまった。
ま、そういう妙に景気のいい文化が昔はあったんだよね。……数年後にはもう、ドル箱ってワードすら死語になってるのかな。
※キャリコネニュースでは「パチンコ、パチスロがやめられない人」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/ZOER2X9A
令和版『ゴールドX』騒動か? 最新スマスロで「逆押し攻略法」発覚、即撤去へ 「メダルレスで見つかりにくかった」指摘も


