女性はその原因を「レジ袋を買わない人たちの出したゴミが大半」と指摘する。弁当およびカップラーメンの容器のほか、使用したティッシュや箸などが裸のまま山のように捨てられている。以前はレジ袋にすべてをまとめて捨てていたが、有料になってからはこの有様のようだ。
さらに女性はレジ袋有料化にまつわる、客とのやり取りについても綴る。
「声が小さくて聞き取りにくいお客様もいます。そうすると、こちらからまた聞かなければならないので、お客様もイライラして、私も嫌な感じになります。あと、まったくしゃべらない人、首を縦に振ったり横に振ったりして答える人の対応も難しいです」
また一度は「袋いらない」と言ったものの、会計を終えると「やっぱり袋ちょうだい」と心変わりする客もいて、そうした場合は再びレジを打つ手間が増えるという。さらに、
「うちのお店は一番大きい袋が5円、それ以外は3円です。ただ、面倒くさいので5円の袋を使うと言われた時だけ『5円の袋でもいいですか』と聞いています。いっそのことすべて3円にしてほしいです」
と書いている。
「レジで話したくないお客様もいるだろうけど、それは店員も一緒」
100円ショップに勤める東京都の20代女性は、「税抜き5円の袋を2枚購入された場合、税込みで11円になるのがややこしい」という。袋は1枚ごとに販売する必要があり、かつ10円を超えると金額も変わるため、面倒に感じるのも無理もない。また、
「値段の安い小さな袋に、大量に商品を詰めていくお客様もいる。しかもレジ横に袋詰用の台があるにも関わらず、レジで商品を詰められるから迷惑」
と不満も拭えない。
コンビニエンスストア勤務の岩手県の40代女性は、日常の接客を通して感じた持論を語る。女性の店舗では、先に客の方から「レジ袋お願いします」と頼んでくる人もいる。そのことについて「なぜか建設業の方が多いです。とても助かります」といい、
「私たちは商品をスキャンしながらレジ袋の有無を聞いているので、先に言われるとお互いに効率がいいと思います。またレジ袋以外にも『お弁当は温めですか?箸とおしぼりは要りますか?』とか、お客様に聞くことはたくさんありますから」
と綴る。またレジ袋を使わない客については、「『レジ袋は要りません』とか『そのまま持っていくから大丈夫です』と先に伝えてくれるとありがたいです」という。そうしたことを踏まえた上で女性は、
「お客様の中には、店員にいちいち話したくない人もいると思います。でもそれは店員側も同じです。こちらから何回も質問されるのは嫌だろうな、と思う時もしょっちゅうありますので。うちでは基本、こちらが袋詰めをします。でも自分でやりたい方は、お願いしています」
と述べている。制度は変わっても、持ちつ持たれつでありたいものだ。
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