今年の夏はコロナの影響から、県境をまたぐ移動を自粛する人が多くなっている。お盆休みの帰省を諦めて、ネット上の通話で完結する「オンライン帰省」という言葉も聞かれるようになった。
旅行や帰省ができず、残念な思いをする人がいる一方で「コロナを口実に義実家に行かなくてよいので助かっています」(山形県/30代女性)と語る人も。女性はその切実な理由を語ってくれた。(文:林加奈)
自分を否定されるはずがないと思っている義母
女性の夫は3人兄弟で、義母は家族の中で唯一の女性。そのためか
「自然とお姫様のように何でも自分の思い通りになる環境だったから、他人の気持ちがわからない。自分が否定されるはずないと思っているのか、基本的に反省しない」
と義母の性格を分析する。家ではなんでも思い通りになっているから、帰省のたびに女性の気持ちを伝えても忘れられてしまうという。
義母だけじゃない!義実家のペットまで‟本当にバカ犬”
女性が義実家への規制を嫌がる理由はこれだけではない。義実家で飼っている室内犬が「義母そっくりのかまってちゃんで、本当にバカ犬」だという。
「撫でてほしくて何時間も延々と吠え続けますし、とびかかってきます。撫でれば臭いし、服もバッグも全部が犬のにおいになるので嫌なんです。娘が生まれた後、この犬が嫌で義実家にしばらく行かなかったほど」
半年ほど経った後に帰省しても、義母と犬の態度に変化は見られなかったようだ。
「お正月に短時間の顔見せに会いに行くと、義父が犬にリードをつけて押さえてくれたので、少し安心していました。ところが、しばらくすると義母が犬を連れてきて、『あんたもここに皆といなさい』と言うのです。ずっと吠えて娘が怖がり犬嫌いになってしまうかもしれないからと伝えていたのですが…」
傍若無人な義母の振るまいに、女性はメンタルをやられて現在は通院中だという。「娘に何をされるかわからなくて怖いので、近づけさせたくありません」とも語っている。
コロナで帰省ができずに寂しく感じる人がいる一方で、この女性のように帰省せずに済んで安堵している人はほかにもいるだろう。重症化率の高い高齢者への感染拡大が懸念されているだけあって、義実家側も帰省を強いることはできないことも幸いしているようだ。コロナが落ち着くと同時に、この女性の体調や義母の振る舞いも落ち着くといいのだが。
※キャリコネニュースでは引き続き「義実家への帰省で憂鬱なこと」や「前世の記憶、ありますか?」に関するアンケートを募集しています。