年収水準の引き上げには、店舗拡大に伴い中途採用の強化を進める中で、マネジメント能力に秀でた人材を確保したい狙いがある。同社の広報担当者は
「新型コロナウイルスの影響を受けたアパレル業界の店長さんらを呼び込みたいです」
と年収を引き上げた理由を説明する。眼鏡に関する知識を一から学ぶ必要はあるものの、店舗運営や接客のノウハウは同社の店長職にも生かせるという。
モール出店が中心の同社は、店舗の売上に対して賃料が発生するケースが多く、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休業などの影響を大きく受けていない。さらに、広報担当者は
「外出の機会が減ったことで、眼鏡の需要が高まっています。今までコンタクトを付けていた人が眼鏡に変えたり、仕事のテレワーク化に伴いブルーライトカットの眼鏡を購入する方が増えています」
と好調の背景を明かした。
2020年度の売上は220億円を見込んでおり、19年の180億円、18年の150億円から店舗数とともに着実に成長を続けているという。