
「行きたいが完全に諦めている」という声も
KLOOKは2月11日、「コロナ禍における卒業旅行」に関する調査結果を発表した。調査は2月上旬にネット上で実施し、3月に卒業予定の学生110人から回答を得た。
2~3月に卒業旅行を予定している学生は33.7%だった。一方、約6割は「予定していない」と回答している。
「卒業旅行のため2年前から貯金していたけど残念」
「予定している」と回答した人に予算を聞くと、上位は「3万円以上5万円未満」「5万円以上7万円未満」「10万円以上」(各18.9%)だった。
卒業旅行に行く人数については「3~4人」「5~6人」(各29.7%)が最多。以降は「2人」(21.6%)、「7人以上」(10.8%)と続いた。一人旅はわずか2.8%で、友人と思い出作りをしたい人が多数派のようだ。
行き先については「北陸・東海」(24.3%)や「大阪」(24.3%)、「東北」(18.9%)、「関東甲信(東京以外)」(18.9%)が上位に挙がった。プラン内容を聞くと、「テーマパーク・レジャー施設・都市名所等の観光」「ホテル・旅館等の宿泊施設利用」が半数を超え、「グルメ・食べ歩き」(45.9%)も多かった。一方、スキー・スノーボードなどのウィンタースポーツは13.5%だった。
2~3月に卒業旅行を「予定していない」と回答した学生に理由を聞くと、最多は「新型コロナウイルスの感染を防ぐため」(59.7%)だった。2位以降は「緊急事態宣言が延長された」(32.8%)、「旅行に行くお金がない」(23.9%)、「世間の目が気になる」(22.4%)、「家族や知り合いに止められている」(16.4%)などと続いた。
新型コロナが少し落ち着いたタイミングなどで、4月前に卒業旅行に行くことを考えているかを聞くと、「行きたいが半分諦めている」が26.4%、「行きたいが完全に諦めている」が22.6%となった。「もう行くつもりはない」(39.6%)を合わせると約9割となった。具体的には、
「せっかく就職前の時間のあるうちに旅行に行きたかったがこのコロナ禍だと仕方がないと思っている」
「卒業旅行のために、就職活動を頑張ったり、2年ほど前からバイトで稼いだお金を少しずつ貯金もしていたので、余計に残念な気持ちでいっぱいです」
といった声が寄せられた。このほか、
「卒業旅行のことを1、2年前から友達と話していて楽しみだったので行けないのは辛い。行けそうだったら行きたい」
とわずかな希望を抱いている声も寄せられており、「2021年4月前に行くつもり」という人も3.9%いた。