男性はコンビニの駐車場に避難したら、その車も着いてきた。車間距離を詰められて何度もクラクションを鳴らされるだけで十分に怖いが、
「なんと運転手が降りてきて私の車の近くに……。窓ガラスを強打しながら大声で恫喝されました」
とひどい目に遭った。被害状況を残すためにも携帯を向けると去ったが、「とても怖かったです」とコメントしている。
千葉県の60代男性は、学生時代の経験を振り返る。地方大学に通っており、通学や買い物などで車を利用していた。ある夜、前の車を追い抜くと、その車が後ろから追いかけてきた。
「逃げても逃げても数十分追いかけてきました。田舎なので警察署など逃げ込める場所もなく、車を走らせるしかありません。子どもの頃に見たスティーブン・スピルバーグの映画『激突!』と同じような目に遭うとは思いませんでした」
「幸い怖い人ではないように見えましたが、因縁をつけられました」
男性は自分の住んでいたアパート近くまで走らせて停車すると、相手の車から中年の男が出てきた。
「幸い怖い人ではないように見えましたが、因縁をつけられました。当時は携帯電話もなく、近くに公衆電話もないので警察に通報できず、ただただ恐怖でしかありませんでした。今考えるとナンバーだけでも控えておいて、後日警察に届け出すれば良かったと思います」
あおり運転を厳罰化した改正道路交通法が昨年6月に施行された。警察庁によると、施行日半年で58件が摘発されている。
また、ソニー損保の調査によると、車社会で最近恐怖を感じること1位は「あおり運転による事故」(56.0%)だ。
対策として効果があると思うものを聞くと、最も多いのは「ドライブレコーダーを設置する」(72.6%)だった。また、「車間距離を広く取る」(53.3%)、「無理な割り込みをしない」(42.4%)など、ドライバーも煽られないようにすることが大切と考える人も多いようだ。
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