夢を追って「フリーター」を選択した人はわずか1割 「やむを得ず」なった人が4割超す | キャリコネニュース - Page 2
おかげさまで10周年 メルマガ読者数
65万人以上!

夢を追って「フリーター」を選択した人はわずか1割 「やむを得ず」なった人が4割超す

未婚かつ学生でなくアルバイト・パートに従事している18歳~44歳の男女のフリーター1500人から回答を得た。日本労働研究機構の調査レポート「フリーターの意識と実態」(2000年)を参考に、

「フリーターとなった当初に明確な職業展望を持っていなかった『モラトリアム型』」
「芸能関係の職業、もしくは職人・フリーランス型の職業につきたい『夢追求型』」
「本人の意欲とは別の、労働市場の悪化や家庭の経済事情、トラブルなどの事情からフリーターを選択した『やむをえず型』」

に分類した。その結果、「モラトリアム型」が最多で46.2%、次いで「やむを得ず型」が41.5%、「夢追求型」が9.9%だった。夢を実現させるために時間の融通の利くアルバイトをやっているという明るいフリーター像で語られる人は1割にも満たないということになる。

一方で、2000年の「フリーターの意識と実態」を見てみると、「モラトリアム型」が39.2%、「やむを得ず型」が33%、「夢追求型」が27.8%だった。調査対象が97人と少なく、年齢も18歳~31歳だったため単純に比べることは出来ないものの、「モラトリアム型」と「やむを得ず型」が増え、「夢追求型」の割合が減っていることが分かる。

ブラック企業問題と就職難が大きく影響か

また、3つのタイプはさらに7つに細分化されるが、その中で特に増えているのが「離職モラトリアム型」と「正規雇用志向型」だ。「離職モラトリアム型」は、

「学校を卒業した後、正社員として就職したものの、『劣悪な労働環境による心身の不調』や『人間関係の悩み』『会社の倒産』などによって不本意ながら離職し、再就職の見通しがはっきりしないままフリーターになったタイプ」

のこと。2000年の調査では9.3%だったが18.7%になっている。「正社員志向型」は、

「正社員を希望して就職活動(新卒・再就職含む)を行ったものの、納得のいく結果が出ずにフリーターを選択したタイプ」

のことで、こちらは13.4%だったものが24.2%と増加している。ブラック企業の問題や就職難がフリーターを選択せざるを得なかった理由に影響しているともいえそうだ。

あわせてよみたい:最低限の生活を送るには25歳で月22万円必要だ!

 

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

人気記事ランキング

  1. 落合陽一、口唇口蓋裂の息子の写真を投稿する理由明かし大反響 「ありがたい」「当事者として心に響く写真ばかり」
  2. 「職場結婚した女性は退職」という謎ルールは許されるのか 「婚姻の自由の侵害や人事権の濫用に当る可能性も」
  3. 世帯年収800~1000万円の憤り「児童手当は減額、高校無償化は対象外。税金高くても恩恵ほぼなしで切なすぎる」
  4. 甘くない卵子凍結の実態に迫った「クロ現」 視聴者からは「出産、子育てしてもキャリアアップできる社会」を求める声も
  5. デーブ・スペクター「投票後に特番をやっても役に立たない」が反響 キー局関係者は「視聴率の問題」と指摘
  6. 「課長島耕作」がいま改めてクズすぎると話題 「セクハラ面接」が30年の時を経てプチ炎上!
  7. 内定者確保で都道府県庁苦戦、辞退率6割超も 「地元」の範囲が狭くなり、受験者はより小さな自治体を選ぶ傾向
  8. ホリエモン「保育士の給与が低いのは誰にでもできる仕事だから」発言で物議 「保育士馬鹿にしてる」「言っていることは正しい」
  9. 確定申告〆切前日に「e-Tax」がダウン ネットの声「最悪のタイミングで草」
  10. 宮崎駿氏も「こういうトコで死にたい」 高齢者と園児が交流する「幼老施設」が話題

アーカイブ