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「CMは偏差値40の人にも理解できるようにする」 はあちゅうが電通の先輩に言われた言葉が物議 

電通社員の「教え」

電通の就職倍率は100倍以上に上る。高倍率の選考を突破したエリート社員たちが彼らの基準でCM作りをしても、多くの人に届かないということなのだろう。

この投稿に対しては、ネット上で反発の声が続出することとなった。

「日本の普通の人は馬鹿だって言い切れる考えが怖いよね」
「電通ってろくでもない会社だな」
「電通はかわいそうな労働環境なので、働いているうちに馬鹿になってくのは仕方のないこと」

はあちゅうさんの先輩は確かに言葉が悪かったかも知れないが、こうした考え方は、メディアや広告代理店に勤務する人にとってはごく普通のことなのかもしれない。元NHKディレクターで、経済学者の池田信夫さんも過去に同様の書き込みをしていたことがある。

「私がNHKに勤務していたころ教わったのは、『典型的な視聴者は、50歳の専業主婦で高卒だと思え』ということだった」

「偏差値40」や「高卒」という表現が気に食わない人も多いかもしれない。ただ、やはりテレビ番組や広告は、不特定多数の人に届くように、誰でもわかりやすいものにしなければならない。そのことを端的に表しているのだろう。

ネット上にも、「はあちゅうが言ってるのは正しいだろ。偏差値60以上を狙うと全人口の1割しか市場がないんだよ。40以上でよければ9割が市場になる」と書き込む人がいた。

「偏差値40以上の人々はテレビを見るのをやめてしまったとさ」

一方で、多くの人に理解してもらおうと番組の水準を下げた結果、テレビ番組が面白くなくなっていると指摘する人もいた。

「偏差値40でも楽しめる番組を作り続けたテレビ局は、偏差値40以上の番組の作り方を忘れてしまい、偏差値40以上の人々はテレビを見るのをやめてしまったとさ」
「そこばかりにターゲットを絞っていった結果が、例えば『楽天ショップ』デザインとか『ひな段芸人とテロップなぞり/めくり』等の安易な番組の横行」

とはいえ、はあちゅうさんの真意は「偏差値」とは別のところにあるようだ。件のツイートに続けて、「高偏差値の人ほど自分と違う人を『バカ』といって切り捨てるけど、君たちがバカと見下し、相手にしない人も『普通の人』、普通はそれぞれに違う、普通なんて存在しない、って意味になってる」と投稿した。

「普通はそれぞれに違う」というところに真意があるにもかかわらず、あえて炎上しそうな「偏差値40」の部分を切り取って話題を作るとはさすがではある。はてなブックマークには

「さすがはあちゅう。そんじょそこらの炎上芸人とはわけが違う」

という投稿もあったが、筆者(編集部N)も大きく頷かざるをえなかった。はあちゅうさんの動向を引き続き注視していきたいところだ。

あわせて読みたい:「クリスマス、赤門見に行かない?」と口説く 東大卒35歳の会社員

※ウェブ媒体やテレビ番組等で記事を引用する際は恐れ入りますが「キャリコネニュース」と出典の明記をお願いします。

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