「残業多すぎ」「幹部が仕事のやり方を考えるべき」と思う20代 とはいえ生活費のために残業せざるを得ない現状 | キャリコネニュース - Page 2
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「残業多すぎ」「幹部が仕事のやり方を考えるべき」と思う20代 とはいえ生活費のために残業せざるを得ない現状

働けど働けどなおわが暮らし楽にならざり

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1か月の残業時間の平均を出したところ、25歳から29歳の層が19.6時間と最も多い。次は、50歳から54歳の19時間、35歳から44歳の層の18.2時間と続き、本調査では、年代による残業時間数に大きな差が無いという結果になった。

一方で、月の残業時間が0時間と答えた割合は年齢が高くなるにつれ増加。20歳~24歳では18.5%だが、55~59歳では27.3%に上った。

また、残業に対する考え方への回答を年代ごとに比較すると、「日本は残業が多過ぎる」「残業ゼロで終わるように企業・団体の幹部が仕事のやり方を考えるべきだ」「自分の勤めている企業・団体で残業を減らすのは無理だと思う」という考えに対し、若年層であればあるほど賛同する傾向が見られた。昨今の長時間残業問題に反映されるように、残業時間を少なくしたいと思っている若者が多いようだ。

「社会人として成長するためには、残業が必要なときもある」という項目に対し、最も支持が高かったのは50代(53.5%)となった。

同じ項目を支持した20代は50.3%おり、50代と20代との意識の差は微々たるものだと思われるが、一方で「残業ゼロで終わるように企業・団体の幹部が仕事のやり方を考えるべきだ」に賛同するのは20代が42.7%で最も高かった。

20代の残業の理由は「生活費のため」が41.8%で最多

若い世代の中では、残業はなくすべきという思いが比較的強いようだが、現実は厳しいようで、残業せざるを得ない事情もあるようだ。

アンケートでは残業の理由を複数回答で聞いている。それによると、20代の残業の理由は「残業費をもらって生活費を増やしたいからだ」(41.8%)が最も高く、次いで「自分の能力不足によるものだ」(37.1%)、「上司からの支持だ」(34.9%)、「担当業務でより多くの成果を出したいからだ」(32.3%)と続く。

今回調査を行ったfabcross for エンジニアは、3月2日にも残業に関する調査の結果を公表している。そこでも、「残業費を貰って生活費を増やしたいから」との答えが34.6%と最多だった。

多すぎる残業時間を減らし、かつ生活のために十分な給料を得るためには、基本給の引き上げが必要だ。残業時間の減少やフレキシブルな働き方の促進に加え、こうした点の議論や改革も待たれる。

※ウェブ媒体やテレビ番組等で記事を引用する際は恐れ入りますが「キャリコネニュース」と出典の明記をお願いします。

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