「日本では忖度するのが当たり前。忖度できる奴が有能でしょ」に突っ込み殺到 「忖度して悪いことしたらダメでしょ」
投稿者は、「『気を回せ』『空気を読め』『経営者目線で考えろ』『言われずにできて一人前』『指示を待つな、先を考えて行動しろ』」とこれまでずっと忖度を求められてきたという。
「今まで世間からはずっと『忖度できない奴は無能、クズ、カス。忖度できる奴が有能』というメッセージしか受け取ったことがない」
そのため「何をいまさら、忖度する奴もさせる奴も悪いみたいなことを言い出してるんだ」と違和感を覚えているようだ。
「日本では忖度するのが当たり前(中略)カマトトぶって『私は忖度なんてしたこともさせたこともない。忖度なんていう言葉は初めて知った。官僚の世界って怖いなー』とか言ってんじゃねえぞ」
過剰な忖度文化は「責任の所在を不明にする」
たしかに、日本社会では相手から言われる前に動くことを求められることが多い。これに対し、はてなブックマークでは、忖度すること自体が悪いわけではないという突っ込みも相次いだ。
「忖度が悪いんじゃない。忖度して悪いことやったんじゃないか」
「日常で行われる忖度は当然悪くないよ。今回のあれはもっと黒いモノをオブラートに包んで忖度と言ってるだけ」
「税金で運営してんだから忖度とか抽象的な言葉で誤魔化すなって話なのに、何言ってんだか」
忖度そのものが悪いのではなく、忖度した結果、不適切な行為に走ったのが悪い。またその責任を「忖度した人」に擦り付け、上からの圧力などなかったことにすることが悪いということだ。
「忖度的なものは、政治や行政といったものでは、責任の所在を不明にするので、問題があるのではないか。忖度したとしても、上司に確認し誰の判断か明確にし、文書化しないとなぁ」
また、政治だけでなく企業からも忖度を排除するべき、という意見も出ていた。「日本企業の生産性の悪さは、忖度過剰が原因」というのだ。
「会議と根回しと品質過剰の内部書類は全て忖度過剰が生み出す。良くも悪くも組織全体としてはやり過ぎになる」
たしかに、他人の気持ちを推しはかり過ぎてがんじがらめになり、非効率になることはある。そういう意味では、過剰な忖度は日本社会全体の病理ともいえそうだ。「この国はハイコンテクストすぎるんだよ」と感じている人もいた。
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