「子どもがいないから残業できるよね」に批判続出 「そもそも残業ありきなのがおかしい」「また少子化が進んでいく」
スレッドには2000件以上のコメントが書き込まれた。子どもがいる人からすれば定時で退社できるのはありがたいことだが、そのしわ寄せが子どもがいない人に向いていては、単に仕事の押し付け合いをしているだけだ。この環境では不満が生じるのは当然だろう。
スレッドでは「そんな風潮はおかしい」「あ、わかるわかるー。うちもですよー」など、スレ主の考えに同意する人が相次いでいる。
「子なしだって晩飯の支度とか家事があるんじゃあ!!!!!」
「なんだかんだで子持ちは優先されるよね。いつか返してくれるのかな」
などの恨み節が寄せられている。
一方で、子どもがいなければ、確かに残業はできることを認めながら、「残業代出るならやってもいいけど、うちは出ない」など、残業をしても待遇が同じであればやるメリットはない、と不公平感をあらわにする人もいる。
「日本人はすぐ同僚同士の叩き合いになるからダメ」
子ありVS子なしの間で激論が交わされていたが、問題は子どもの有無ではなく、断らない本人にあるという指摘も出ている。
「子なしに残業というより、はっきり断れない人に残業ってほうが大きいと思うよ」
スレ主同様に子どもがいないという人物は、残業をよく頼まれるが無理な時ははっきりと断ると書いている。「メリハリつけないといいようにこき使われるだけ」との考えだが、これはもっともだろう。
だが、根本的な原因はそこだろうか。スレ主は「誰が残業をするか」を思っているが、「残業が当然」の考えは明らかにおかしい。
「残業ありきの企業がおかしいのであって、子どもいる人がずるいわけではないのに、日本人はすぐ同僚同士の叩き合いになるからダメだよ」
実際、子どもがいない女性がパートの面接を受けた際、企業から「急に休まないし残業も大丈夫ですね」という趣旨の確認をされたと書く人もいた。初めから長く働かせる腹積もりなのだろう。
今月2日に厚労省が発表した人口動態統計調査結果では、2016年の出生数が100万人を切り過去最少を記録。少子化が進んだ。スレッドの書き込みを読んで、
「子なしも子ありも関係なく残業しないといけない風潮になっていったら、ますます少子化が進んでいきそう」
と日本の将来を危惧する人もいた。