金子議員の公用車による子ども送迎騒動、どこに問題が? 真鍋かをり、東国原ら著名人は主張をぶつけ合いバトル
総務省の政務官を務める自民党・金子恵美衆院議員の、公用車の利用方法で賛否が起こっている。6月29日発売の「週刊新潮」によると金子議員は、赤坂の議員宿舎から700メートルほど離れた議員会館での執務に向かう途中、会館内の保育所に子供を預けるため、公用車に子供を乗せたとされている。
総務省の規定上は問題無いが、「今後は子供を乗せない」と総務大臣に報告
金子議員は6月29日、自身のブログでこの報道について釈明している。総務省会計課の担当者に確認すると「ルートが大きく外れたり、送迎を主目的に公用車を使ったのであれば問題だが、あくまでも公務に向かう経路の途上だったため、今回のケースは問題無い」とのことで、確かにルールには抵触しないようだ。
ただ、ブログでは今回の行動を
「仕事と家庭の両立に悩みながら、日々をなんとかやり繰りされているご家庭の皆様、保育所にお子さまを預けることができず不安な日々を送っておられる皆様に、不快な思いをさせてしまったのではと、心より申し訳なく思う」
と謝罪。また、今後は公用車に子供を乗せない旨の報告が高市早苗総務相にあったと、6月30日の大臣会見で明らかにされている。
ネットでは一連の騒動について「途中で保育園に寄ってなにが悪いのか」など、問題になったこと自体を疑問視する声も多い。タレントの真鍋かをりさんも情報番組「ビビット!」(TBS)で「金子さんのことが問題として議論されていること自体がおかしい」と指摘し、
「このケースで仕事の途中で保育園に送っていくことがダメなんだったら、もう働くお母さん誰1人、仕事と子育て両立できないと思うんですよ」
と、金子議員を擁護していた。
東国原氏は「子育て論ではなく、議員としての在り方や公用車の運用の問題」と反発
一方、真鍋さんと対照的に否定的な見方を示しているのが、元宮崎県知事の東国原英夫氏だ。自身のツイッターで
「とある女性タレントさんが出演番組で擁護されたらしい」
と触れた後、「今回の論点は、子育て論では無い」と指摘した。東国原氏は「国会議員としての意識と行動の在り方」「公用車の運用と在り方」の2つが論点だと主張。前者については、
「多くの子育て世代の父母が、仕事と子育て等を両立させながら、子供を保育園に、自転車・電車・徒歩等で送り迎えする涙ぐましい努力・労苦をされておられる。その中で、模範となるべき国会議員が、運転手付きの公用車(高級車)を私的に使うのは如何なものか」
と苦言を呈した。公用車の運用についても
「今回の金子議員の行動は、総務省公用車運用規定にはギリギリ抵触しない、かも知れない。しかし、だからと言って、この運用・使用で良いのか」
と疑問を投げかけていた。
ただ、この東国原氏の意見に対して、病児保育を提供するNPO法人フローレンス代表の駒崎弘樹氏がツイッターで反論。「自分で子育てに関わっていたらこういう発言は出ない。想像力がないのは、東国原氏自身だ」と批判している。
③ 多くの子育て世代の父母が、仕事と子育て等を両立させながら、子供を保育園に、自転車・電車・徒歩等で送り迎えする涙ぐましい努力・労苦をされておられる。その中で、模範となるべき国会議員が、運転手付きの公用車(高級車)を私的に使うのは如何なものか。
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) 2017年6月30日
⑤ イ)について。今回の金子議員の行動は、総務省公用車運用規定にはギリギリ抵触しない、かも知れない。しかし、だからと言って、この運用・使用で良いのか。国会議員であるなら、東京都知事の公用車運用問題もあったことだし、もっと厳格な誰からも疑義を
— 東国原英夫 (@higashi_kokuba) 2017年6月30日
自分で子育てに関わっていたらこういう発言は出ない。想像力がないのは、東国原氏自身だ。 : 東国原英夫氏、金子恵美議員の私的目的での公用車使用疑惑に「10年早いわ」ツイッターで批判 : スポーツ報知 https://t.co/msy04bo70O
— 駒崎弘樹@障害児を支援したい看護師募集中 (@Hiroki_Komazaki) 2017年6月30日