深刻な人手不足で現場では過重労働が蔓延 「面接対応する人すらいない」「もう1か月、1日12時間労働」
スレッドでは、スレ主と同様の状況に身を置く人から悲痛な叫びが挙がる。
「人手不足で、もう1ヶ月以上、12時間勤務です。 もちろん、サービス残業」
「介護職は人手不足でヒーヒーです なんとかしてー」
業種は飲食や介護などが多い。介護職に従事する人は、ケガで指を4針縫った状態であるにもかかわらず、手袋をして入浴介助させられたという。飲食業に従事する人は、シフトが回らない時は店を閉めるほど人が足りない現状にあり、客離れを心配し、
「接客業、飲食業はロボット化できないのかな ペッパーくんに手伝ってもらえたら嬉しい」
と心境を吐露した。
慢性的に人不足が続いている会社では、経験者が欲しくても応募がない、たとえ新しく人を雇っても教育ができず、すぐに辞めてしまうという悪循環が発生していることがある。以下のような負のループを書く人もいた。
「人手が足りない →募集、採用 →忙しいのでなかなか教えられない →忙しい時に怒鳴られたりクレーム受けたりする →先輩もフォローする余裕なし→ 退職」
労働人口は減り続けるばかり、今までのやり方では採用できない
また、「本当に人手不足で、雇う金はあるが研修はおろか、募集かけて対応及び面接する時間さえない……」など、もはや採用を担当する人員すらいない状況を嘆く人もいた。
日銀が3日に発表した短観では、大企業、中小企業共に人員不足感の強まりが示され、いまや全国的な問題だ。
特に中小企業にとって事態は深刻だ。日本商工会議所が7月3日に発表した調査結果では、約6割の中小企業が「人員が不足している」と回答。業種別では「宿泊・飲食業」が圧倒的に多い。即戦力となりえる中堅層を求めるが、募集をかけても応募がないなどの悩みを抱え、4社に1社が「人員不足の影響が出ている」と危機感を抱いている。これでは結局現在の人員でなんとか回すしかないが、これでは限界が来る。
働き手そのものも減っている。総務省が5日発表した資料では、今年1月1日現在の日本人の人口が前年比で約30万8000人減少。8年連続で減っている。企業は今までのやり方ではもう人を採用することが難しくなるだろう。
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