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「個人のはたらく可能性が多様に広がる社会」を目指して 自分のスキルを30分単位で販売する「タイムチケットアワード2017」開催

キャリコネニュースを運営するグローバルウェイは、個人の持つスキルを「チケット」として30分単位で売り、消費者の困りごとを解決する「タイムチケット」というサービスを展開している。副業を解禁する会社が増える中、「個人のはたらく可能性が多様に広がる社会」を目指す、というのがコンセプトにある。

7月23日、本サービスの3周年を記念して「タイムチケットアワード2017」が開催された。アイデア、実績、貢献度の3つを基準に、約6万5000人のユーザーの中から37人が選出され、55の賞が贈られた。

優秀チケット賞の中には「専属モーニングコール」も 30分2000円

「専属モーニングコール」チケットを発行している山口さん(左)と、サービス責任者の山本氏(右)

「専属モーニングコール」チケットを発行している山口さん(左)と、サービス責任者の山本氏(右)

開催に先立ち、サービス責任者である山本大策氏が挨拶をした。

「働き方が多様化し、本業と別に副業で自分の好きなことをやるというワークスタイルになってきた。ここに集まった皆さんは、そうした価値観を持っている人たち。自分と同じ価値観を持っているユーザー同士顔を合わせることで、一人じゃないと勇気を持ってほしい」

タイムチケットは、チケットを売り出す側が、各々の売り上げから一定金額を、指定するNPO法人などいくつかの団体に寄付できる仕組みになっている。今回のイベントでは、表彰式後の交流会で、寄付先のうち約10団体が活動体験のブースを設けるため

「チケット発行者と寄付先団体が顔を合わせ、お互いの活動を知ることで、ここから何か新しいことが生まれるんじゃないか」

と期待も寄せていた。

続いて各賞の表彰に移った。グランプリ以外で注目を浴びたのが、優秀チケット賞を「おてつだいカテゴリー」で受賞したひとりの山口真依さんだ。

山口さんは、「専属モーニングコール致します」というチケットを30分2000円で販売している。プロフィール写真の撮影や動画作成といったサービスが多く受賞する中、一風変わったチケット名とサービス内容に、会場からはざわめきが聞こえた。山口さんは

「自宅にいながら役に立てることを探していたとき、『朝活』というキーワードを見てチケットを思いつきました。私も朝は苦手なので、私も朝は苦手な方なので、同じような方のお手伝いが出来たら幸いです。いつもの朝と少し違う余裕のある生活をご提供できるよう、これからも良いサービスを提供したいと思います」

と話す。リピーターもいるそうだ。

グランプリは「それだ!感のあるネーミングを考えます」の加来幸樹さん 30分5000円

グランプリを受賞した加来さん。ブースには順番待ちの人が絶えません。

グランプリを受賞した加来さん。ブースには順番待ちの人が絶えません。

交流会では、人気チケットや、寄付先団体の活動体験が行われた。中でも人気だったのは、表彰式で今回グランプリを受賞した加来幸樹さんによる「それだ!感のあるネーミングを考えます」チケットの体験コーナーだ。通常30分5000円のところ、無料で10分体験できるとあってか、順番を待つ人が絶えなかった。

加来さんはタイムチケット開始直後である2014年7月からチケットを売り始め、300枚を売り上げた。これまで「会社、ウェブサービスなどビジネス名、子どもの名前」を考えたり、「サービス名は決まっているので、一緒にキャッチコピーを考えたいという相談」に乗ったりしてきたという。売上額の一部は国連UNHCR協会に寄付している。

ネーミングの際には、サービスのコアな価値は何か、提供主体となる人が何を大事にしたいか、細かく聞くようにしているという。「最後にいいアイデアにたどりついたときは、僕だけじゃなくチケットを買って来てくれた人も知恵を絞り、一緒にへとへとになっているときだった」との学びから、

「タイムチケットを一緒にやる時間から、共に何かを生み出そうとする人が増えたら、世の中に与える影響ももっと良くなっていくはず。そうしたことを広める活動もしていきたい」

と、今後の理想を語った。

他のブースでは、幼稚園や保育園を訪問し、子どもたちに演奏を届けるNPO「みんなのことば」によるフルートとバイオリンの体験や、東南アジアで医療支援活動を行う「ジャパンハート」による、看護師、医師による健康相談が実施されていた。

全員で記念撮影。タイムチケットの「T」を手で作りました。

全員で記念撮影。タイムチケットの「T」を手で作りました。

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