電車が遅延したら何分で苛立ちを覚える? 最も多かったのは「30分」という回答
ディーアンドエムは9月28日、電車遅延に関するアンケート結果を発表した。調査は8月24~30日にインターネットで実施し、20歳以上の男女約1万人から回答を得た。
電車が遅延した際にどのような行動をとることが最も多いかと聞くと、結果は以下の通り。
1位「すぐ来る電車に、無理やりにでも乗り込む」(36.5%)
2位「数本見送ってから、少しでも空いている電車に乗る」(28.5%)
3位「遅延していない別の路線を探し、そちらを使う」(19.2%)
無理やりでも乗り込む人が最も多いが、余裕を持って空いている電車に乗る人も相当数いるようだ。
運休したら「違う路線ですぐに目的地へ向かう」が最多
遅延した場合、どれくらいの時間から苛立ちを覚えるかを聞くと、最も多かったのは「30分」(23.2%)。僅差で「20分」(21.3%)、「10分」(20.2%)と続く。「30分」以下と回答した人の合計は7割を超えるが、中には「特に苛立ちは覚えない」(8.7%)という人もいるようだ。
人身事故などが原因で遅延ではなく運休の場合はどうするかを聞くと、「違う路線を利用し、すぐに目的地へ向かう」(31.3%)が最多となった。
次いで「運転再開時間を聞いてから、どのように行動をするか決める」(28.9%)、「駅のホーム・改札付近で運転再開を待つ」(11.5%)、「出かけるのを諦め自宅に戻る」(9.6%)、「駅付近のカフェなどで時間を潰し運転再開を待つ」(7.8%)と続く。
平日毎日遅延率している路線は、東京メトロ半蔵門線
国土交通省発表の「遅延対策ワーキング・グループ」報告資料によると、平日の3分の2以上の日で遅延が発生している首都圏の路線は、首都圏全51路線中16路線(約30%)にのぼる。
遅延証明書の発行した日の割合を見ると、最も多いのは「半蔵門線」で100%、次点が「千代田線」(95%)と東京メトロの路線が上位を占めている。
以降はJR東日本の「山手線」(90%)、「京浜東北線・根岸線(大宮~大船)」「中央快速線・中央本線(東京~甲府)」「横須賀線・総武快速線(大船~東京~稲毛)」「宇都宮線・高崎線(上野~那須塩原・神保原)」(同85%)がランクインしている。
同報告書では2014年11月の平日20日間に朝ラッシュ時の遅延状況を調査している。遅延の約86%が3~10分未満の遅延で、雨の日に特に遅れる傾向があった。
遅延の要因としては部外要因が94%で、内訳は「混雑を背景としたドア挟み」(34%)、他社線影響(21%)の他「急病人」や落とし物などが挙げられる。乗車客側が少し注意をすることで防ぐことができる遅延もあるのかもしれない。
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