室井佑月「老人ばかりだと住宅街が古びてしまう」 ドイツの「保育園児の声法案」で意見
日本では、騒音などを理由に保育園建設を反対されるケースが相次いでいるが、ドイツでは少子化の危機感から、通称「子どもの声法案」が2011年に可決されたという。
番組が渋谷で「日本でも法律化すべきだと思いますか?」と街頭調査すると、70%の人が「法律化すべき」と回答した。
「それは絶対すべきだと思います。子どもを育てるっていうのは、社会とか国とか全体の問題だと思っているので」
「すべきだと思います。うちにも子どもが3人男の子がいて、近所からどう思われてるかっていうのが気になるので、(法案ができたら)安心して育児ができると思う」
「ある程度は法律にして縛った方がいいんじゃないですかね」とする男性もいた。
一方で、「私は賛成できません」という女性も。
「そういうもので縛るのはよくない。住民とよく話し合って決めていくっていうのがいいと思うんですけど」
確かに法律で縛れば話は早いような気がするが、それでは周辺住民は一方的にガマンさせられることになりかねない。それもまた後味が悪いだろう。
「法律で決めるほどのことじゃない」が、住民にメリットもある
これに対して室井さんは、「法律にするまでのことじゃないと思うんだよね」とコメント。若干否定的だ。しかし、保育園の建設に反対しているわけではなく、むしろ逆だ。
「子どもが安全にキャーキャー遊べる安全な場所ってことだから、逆に土地の値打ちとか上がるんじゃないの?」
保育園ができると騒音や送迎の車が増え、土地の価格が下がると心配する住民もいるのだが、室井さんの考えは違った。保育園は地域住民にとってメリットがあると言っているのだ。
「住宅街によっては、ホントに老人たちしかいなくなって大変なことが起きてる所がいっぱいあるから」
「住宅街が古びてきちゃったりするのよ。子どもがいると建て替えしようとか思うけど、歳をとってくると、このままで行っちゃえってなるから」
確かに子どものいない地域は静かで良いとも言えるが、子どもがいない街は活気がないのもまた事実。保育園に預ける親がその地域に移住してくるとは限らないが、若い世代にとっての住みやすさのイメージは上がる。そんな風に良い面もあるのだから、法律で一方的に縛るのはいかがなものかと言いたいのだろう。
同じくコメンテーターでラッパーの宇多丸さんは、「こんなことまで法律化しなきゃいけないのかっていうとこまで来ちゃったってことなんだよね」としきりに漏らしていた。