子どもの習い事「経験格差」が拡大 月々の予算は二極化、関東は高額かける層が厚い傾向
現在、子どもが通っている習い事を聞くと、1位は「水泳」(32.8%)で、3年連続首位となった。2位以降、「学習塾(公文などを含む)」「ピアノ・エレクトーン」(同23.4%)、英語教室」(22.4%)など、教育要素の高いものがランクインした。
スポーツについては「サッカー」は昨年より1.3ポイント増の9.7%。「野球」は2.2ポイント減の3.6%と、人気が低迷している。
習い事の日数を聞くと、最も多かったのは「週1日」(36%)。しかし「週3日以上」の合計は35%になり、中には「週7日」という人も1%いた。休みがない状態で習い事に通い続ける子どもがいることも浮き彫りとなった。
習い事の曜日は、平日では大きな差はない(33~38%)が、日曜日(14%)は土曜日(38%)を大きく下回っている。日曜日に少なくなることについて、同社は、子どもの負担にならないよう「保護者が配慮していることの表れでは」としている。
予算額は「3001円~5000円」と「1万1~2万円」に二分 「子どもの経験格差が拡大している」
月々子ども1人にどれくらいの予算をかけているかを聞くと、全国的に「3001~5000円」と「1万1~2万円」のあたりで二極化している地域が多いことが分かった。ただし「北海道・東北」「北陸・甲信越」は「5001~1万」の間に多く分布している。
また「関東」は「1万1~2万円」が約3割と最も高く、「3万1円以上」も約1割で最多となっており、習い事に力を入れている保護者が多いようだ。これについて同社は「地域差が大きく出ている。子どもにとっての『体験格差』が拡大している」と分析。
それぞれの地域で習い事にかける費用の傾向が異なるのは、「収入格差や習い事のバラエティ、習い事に関する関心の高さの違いなどが影響しているのではないだろうか」とコメントしている。