「妊婦は自転車に乗れ」? 千葉市助産師会の講義が物議 市長「誤解を招かないよう、伝え方・講義内容も含め改善していきたい」 | キャリコネニュース - Page 2
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「妊婦は自転車に乗れ」? 千葉市助産師会の講義が物議 市長「誤解を招かないよう、伝え方・講義内容も含め改善していきたい」

千葉市長が助産師会に申し入れしたことを明かしています

千葉市長が助産師会に申し入れしたことを明かしています

千葉市では、出産を控えた女性とその配偶者を対象に、平日・土日に母親父親学級を開いている。土日は千葉市助産師会に運営を委託していて、2時間ほどの単発講座、平日は3回で1コースの連続講座で、そのうち1回を、同助産師会所属の助産師が担当するという。

物議を醸したのは平日の講義内容で、ツイートした人によると、妊婦に自転車の使用や雑巾がけを推奨したり、スマホやパソコンは愛情が伝わらないから控えるべきといった指導がされたという。

しかし、配られたリーフレットには、ツイートで指摘されたような文言は見当たらない。事実関係を千葉市に取材すると、自転車や雑巾がけに関する内容は助産師個人が口頭で伝えたものだと明かした。

千葉市助産師会作成のリーフレット(その1)

千葉市助産師会作成のリーフレット(その1)


千葉市助産師会作成のリーフレット(その2)

千葉市助産師会作成のリーフレット(その2)

「ただし、積極的に勧めた訳では無い。自転車に乗っている妊婦さんもいて、日頃の活動は継続しても問題ないということを伝えたかった。雑巾がけは、四つん這いの姿勢が妊婦にとって良いもので、適度な運動は効果的だという主旨だった」

と説明している。

「自然な陣痛を堪能しましょう」などの記載が騒動拡大につながった?

千葉市の熊谷市長はこの騒動を受け、1月19日にツイッターを更新。講義内容を呟いたユーザーの問い合わせに返信する形で、「個人の価値観に偏ることがないように留意頂きたい旨、助産師会に申し入れをしました」と対応を明らかにした。ただ、「ご指摘の内容が全て誤っているというわけではなく、厚労省の内容に準拠していたり、下半身を動かす必要性については一定の妥当性はあるものと認識しています」と、運動そのもののメリットはあると補足。その上で

「誤解を招かないよう、伝え方・講義内容も含めて改善をしていきたいと思います」

と、今後の母親父親学級の運営改善について言及していた。

結果的に、千葉市が自転車や雑巾がけを推奨している訳では無く、助産師個人の表現に拠るところが大きかったようだ。ただ、リーフレットには「助産師と一緒に自然な陣痛を堪能しましょう」「陣痛さんありがとう」などのフレーズも並んでいる。痛みや苦しみを伴い、時には生命の危険にも晒される出産を「堪能」と表現したことに疑問を持つ人もいただろう。こうしたことも、騒動が拡大した一因だったかもしれない。

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