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ストロング系飲料なぜ増加? 専門家「企業の業績よくても所得が上がらないため、嗜好品から削っている」

早く酔えるメリットもある一方でデメリットも

早く酔えるメリットもある一方でデメリットも

アルコール飲料の全体のトレンドとしては、低アルコール化が続いている。ウィスキーや焼酎、日本酒よりもビールが好まれるようになった後、ビールより度数が低いチューハイやカクテルが登場し、人気を集めた。

チューハイの度数は5%~7%が主流だが、更に低い3%台のチューハイも出ている。こうした流れを受け継ぎつつ、「低アルコール飲料の中で、比較的度数の高い飲料に人気が出てきたのが最近の傾向」だという。

山田さんによると、5~7%の缶チューハイやハイボールを飲んでいた人にとって度数9%のストロング系飲料は「1缶で1.5本~2本分飲んだくらいの酔いの回り方」と感じられる。こうした中、「企業の業績が上がってもさほど所得は上がらず、支出の面ではスマホなど、昔は無かった消費が増えた」現代では、

「自由に使えるお金を調達するために、嗜好品の消費を控えたいという思いがあるのでしょう。ストロング系飲料は度数が低いものと値段は変わらないため、手軽に安くくつろげるところに魅力を感じ、手に取る人が多いのではないかと考えられます」

と分析する。

依存症当事者は「更に高い度数の飲み物に手を出すスパンが短くなる」と危険性指摘

安く酔えるのはメリットでもあるが、気軽に購入できる分、アルコールの摂取量が増えてしまう危険性もある。ストロング系飲料は、日本酒や焼酎などに比べれば度数は低い部類になるため、これらを飲んだからといってすぐに依存症に繋がるわけではない。

ただ、アルコール依存症の自助グループの運営に携わっている男性は「依存症を引き起こす一つのステップになることは確か」だとして、昨今のストロング系飲料人気に警鐘を鳴らす。

「普通のビールでは物足りなくなって20度30度と高い度数を求めていくのが依存症患者です。始めから高めの度数を飲んでいれば、更に高い度数の飲み物に手を出すスパンは短くなるので、危険性が高いことは確かです」

酔いにコスパを求める風潮は収まりそうにない。飲酒量や飲み方には気をつけたいところだ。

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