育休を取ったあと会社を辞めるのはマナー違反?「迷惑」VS「権利」で意見分かれる 「正規職という保険を手放すな」との助言も
これに対して、はてなブックマークは300以上付き、コメントは批判派と肯定派で意見が割れています。
育児休業法は、原則として1歳未満の子どもを養育する労働者の男女に認められている権利です。事業主に申請することにより休みを取得できると国が定めており、休業中は雇用保険から「育児休業給付金」が支払われます。
正社員だけではなk、パートや派遣社員など期限付き雇用の人にも「同一事業主に1年以上雇用されている」「子が1歳半になるまでに労働契約の満了が明らかでない」などを条件に認められていますから、正社員なら尚更、育休後には再び継続して働くことが大前提にはなってくるでしょう。
これを踏まえ、投稿者に対しては「明らかにマナー違反・ルール違反」という指摘が数多く出ています。
「まあまともに復職目指して働くつもりの女性からしたら迷惑この上ないけど、好きにすれば?」
「制度の不正利用に近いのでは」
「最初から辞めるつもりでの育児休暇の取得はマナーではなく明確なルール違反」
と怒り気味の声も目立ちます。法律違反ではないので自由だけれど、その後本気で復職するつもりの育休取得者に迷惑だし、職場はそういう空気になる。雇用者は妊娠した・しそうな女性を警戒するという意見です。
肯定派は「有給も産休も退職も『権利』堂々と使えばよろしい」
対して肯定派は「労働者の権利なんだからいい」という考え方です。
「有給も産休も退職も『権利』堂々と使えばよろしい。人間関係に関してはまぁ上手くやればよい。嘘も方便」
否定派からも出ていましたが、「言わなければバレない」し、「いいんやで。予定が狂う事なんて普通にある」と、フォローします。
育休からの復帰時に保育園が見つからず、辞めざるを得ない人はたくさんいます。復帰したくてもできない、するつもりだったけれどやはり育児に集中したくなった、子どもが病弱等、計画通りに行かないことなど山ほどあります。育休も退職も労働者の権利ですし、理由が「仕方なく」なのか「計画的に」なのかは、確かに言わなければ分かりません。
辞めたら正社員になるのは難しいので、「とりあえず育休を取ってから考えれば」という助言も多くありました。
「育休取った後に復職の可能性がゼロになり得ない(旦那との離別死別、会社の嫌な上司離職で気が変わるなど)以上、正規職の保険を自分から切るなど気違い沙汰」
というコメントも。この人は、「ブラック経営者と社畜の寝言に惑わされないライフプランを」と続けています。
投稿者は2月7日に追記し、結婚相手の給与だけでも2人の生活費を賄えるため、「子供を産んで辞めて転職した場合、子育てに集中したいのでパートやバイトでも良いかなと思っています。(彼も、それを薦めている)」と記していました。会社からもらった恩恵は正社員という肩書きくらいで、他には何もないと少々恨み節です。
よく、「内定辞退をすると自分の後輩に迷惑がかかる」といいますが、結局は自分の人生にとって最適と思われる方を選ぶべきでしょう。そして、先が見えない今の時代、簡単に職を手放すことが良いことか、じっくり考える必要もありそうです。