これって霊感? 家の中で「嫌な感じ」がする場所 「階段が怖い。黒い何かが見える」「換気扇から獣の臭いがする」
あなたは幽霊の存在を信じているだろうか。個人的には幽霊は存在していないと考えている。親戚に一人、「幽霊が見える」というおばさんがいたが、精神的に不安定な人だったので幻覚を見ていたに違いないと思っている。
しかしこういうものを信じている人も多いことはまた事実。穿った見方はとりあえずその辺に置いておき、今回はちょっと真摯に、幽霊に思いを巡らせていきたい。(文:松本ミゾレ)
「お風呂と廊下が気持ち悪い」という謎の感覚、これが霊感のもたらす危険信号なのか!
先日ガールズちゃんねるを閲覧していると「【霊感】家の中で嫌な感じがする場所ありますか?」というトピックに目が奪われた。
その内容とはこうだ。トピ主の女性は結婚前、アパートに住んでいた。当時よく遊びに来ていた旦那が、最近になって実は「お風呂や廊下が気持ち悪かった」と話したというのだ。
一緒に住んでいた母親もアパートの廊下で視線を感じることがあり、金縛りに遭うこともあったのだとか。
金縛りは僕もかつて何度も経験した。決まって部活でクッタクタになった日の晩であったので、あれは体と頭のバランスが就寝中におかしくなることで起きるものだと思っていたし、そこに霊の有無とか考えることもなかった。
家の中に気持ちの悪い場所もなかったので、このトピックを立てた女性の母親や旦那の感覚というのも、ちょっとよく分からないというのが本音だ。僕は幽霊なんか見たことはないし、創作物としては好きだけども、そんなのが現実にいるなんて、いい大人が話すことではないと思っている。
ただ、妖怪はいる。僕の地元、宮崎の集落には、少なくとも2000年代初頭までは妖怪が出没していたし、僕も過去にかまいたちという、つむじ風を伴って現れるイタチを見たことがある。が、まあその話は今回はいい。今回はあくまで幽霊にまつわる話だ。
「井戸を取り壊したら家族が相次いで病死」という話も
しかし、このトピックを見ていくと、「実はうちも……」というような具合に、自宅に気持ちの悪い一角があると独白した書き込みというがある。内容が内容だけに眉唾モノの話になってしまうが、こういう話もたまには面白いので、いくつか紹介してみたい。
「中古住宅リノベして住んでるけど階段が怖い。リビングのドアを開けてある時は横の階段が見えるんだけど、通り過ぎざま目の端に階段の折り返し付近に黒い何かが見える。見直すと何もない。霊感のある友人がそこに婆さんが居るって言うんだ。怖ーい。犬も時々そっちをじーっと見てる」
「おばあちゃんの家なんだけど井戸があって、高速が出来るから立ち退きになった時、井戸もお祓いを済ませて取り壊ししてから家族が次々と病気で亡くなった。3人亡くなって一緒に住んでない母まで癌になり亡くなった。もう一度お祓いしてもらうとピタっと止まった」
「子供の頃、子供も放置して荒れた生活を続けていた結果、遂に死亡事故を起こした家庭が近所にあった。その家からは換気扇からいつもひどい獣の匂いが漂ってた。最近うちの旦那に借金が発覚して家庭が崩壊しかけているんだけど、日の当たらないうちのリビングがその家と同じ臭いがするようになってきた」
こんな具合に、なかなかボリュームのある経験談というものがかなり多かった。特に僕が「うおお」と思ってしまったのが、井戸を閉じる話。昔から、庭にある池や井戸は下手に閉じると何故か不幸が起きると言われてることは、田舎者にとっては常識であるが「やっぱそうなんだ」とか思ってしまった。
それと、旦那が借金をして家庭崩壊寸前という話もあるが、これなんか幽霊関係なく現在進行形の怖さを感じる。旦那、どんな顔をして家で過ごしているんだろう。
何にせよ僕は幽霊なんてこの世には存在しないと思っている。今住んでいる物件だって高齢者が孤独死した借家だけど、何の不自由もないし、不幸めいた出来事も起きていない。実際目に見えないものは信用できやしないのが人間だ。
現在もしも、あなたが霊感とやらのせいで苦しんでいたとしても、大丈夫だ。幽霊なんかいないのだから、きっと気にすることはない。