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日本の「幸福度ランキング」下落 脳科学者は「他者のアラ探しは一生に一度もしない世代を育てること」を提唱

日本人はどうすれば幸せになれるのか

日本人はどうすれば幸せになれるのか

「世界幸福度ランキング」は、国連の関連機関が世界156の国と地域の人々に幸福度を尋ねてまとめた「世界幸福度報告書」の結果だ。幸福度の指標として、次の6つがある。

・一人当たりのGDP
・社会的援助
・平均寿命
・人生の選択の自由
・寛容性
・政治腐敗レベル

苫米地氏はこれを、「客観評価」と「主観評価」に分けて解説していた。日本は、客観統計である「一人当たりGDP」は22位、「平均寿命」2位と高い。だが、アンケートに答えた人の考えである「主観評価」は、軒並み顕著に低いという。つまり、「自己評価が低い」のだ。

さらに詳しく見ると、日本は

「『人生の選択の自由』の自己評価では総合86位の中国よりも低い」

というから驚きだ。中国は言論統制が厳しいが、日本は「人生の選択の自由」は法律的には認められている。しかし、「本人たちがそう感じてしまう社会」であると苫米地氏は問題視する。

「日本はGDPや平均寿命で日本より遥かに劣る国と比べても、幸福度が顕著に低い」

と指摘していた。

「やりたいことだけ」を「やりたいだけやる」を、褒め合おう

これを反省して改善していくためには、「高エフィカシーカルチャー(自己評価の高い文化)を日本に導入すべき」だという。「寛容性がない」「人生の選択の自由がない」と感じるのは、お互いが縛り合ってしまっているからなので、

「”やりたいことだけ”を”やりたいだけやる”ことを、お互いに高く評価する」

と提唱している。やりたいことだけをやり、お互いに上手くいったら思い切り褒める、上手くいかなくても否定的なことは言う必要がないという意見だ。

さらに「次の世代は絶対こうして欲しい」として、「他者のアラ探しや悪口は一生に一度もしない、言わない世代を育てる」と持論を語った。

確かに理想的だが、とても難しいことのような気もする。日本の教育は小学生から相対評価、つまり他者と比べてどうかという評価方法になっている。その上、「他人の悪口を言ってはいけない」などの道徳は教えるに決まっているが、それが完璧にできる大人は少ないし、ほぼいないと言ってもいい。

しかし何もしなければ幸福度は下がる一方なのだから、こうした意見を発していく意義はあるだろう。個人的には「お互いに、成功したら褒め讃える文化にしよう」という意見には賛成だ。

6回目となる今調査は、1位がフィンランド、2位ノルウェー、次いでデンマーク、アイスランド、スイスの順で、毎回北欧諸国が上位を占めている。プロ野球解説者の金村義明氏は、「やっぱりサウナはいいんですかねえ」と笑いを誘っていた。そういうことで、良いと思う。

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