朝日新聞社採用チームが「脱リクルートスーツ」を呼びかけ 「各社の採用担当者のみなさん、共同宣言しませんか?」
同社採用チームは、「採用担当者は受験者の個性を見たいわけで、服装もひとつの自己表現です」としている。受験者には、服装でも自己ピーアールしてほしいということだろう。しかし続けて、「でも、そう宣言すると、逆に受験者たちが迷ってしまうんですよね。どうしたらいいか、簡単なようで難しい…」ともつぶやいている。
リプライには、「『来なくていいですよ』でなく『禁止』」にするべきだという声が散見された。「スーツでなくていい」と言われても、試されているのではないかと思い、スーツで行く学生が跡を絶たない。本当に脱スーツを進めたいのならば、スーツを「禁止」にする必要がありそうだ。
スーツ大手AOKIの「業界別着こなし対策」によると、新聞・出版は、建築や旅行、商社と同じ普通~柔らかめに分類されており、男子学生は「濃紺やグレーで無地のほか、縦縞の地模様が入った素材感のあるスーツも良い」、女子学生は「スーツはパンツでもOK。色は黒や濃紺、濃いグレーに縦縞の地模様が入ったスーツでも良い」とされている。
リプライの中には「現実に出社してる人の服装レベルでいいじゃん」という意見もあった。同社を含めた新聞社では、政治部の記者など一部を除いて、ビジネスカジュアルで働いている人が多い。受験生もそれに合わせて、もっとラフな服装でもよさそうではある。
「『共同宣言』とか横並びのリクルートスーツとやってること同じ」
また、「共同宣言」といったように足並みをそろえようとするのは「横並びのリクルートスーツとやってること同じ」という指摘も。確かに、同社がスーツ禁止を打ち出せば、それに倣う企業が出てくるかもしれない。率先して取り組んでほしいものだ。
2014年には国際教養大学(秋田市)が、学生にリクルートスーツの非着用を推奨する宣言を出し、話題になった。同大は、学生と内定を出してきた約180社双方に趣旨を説明。”リクルートスーツ非着用”を進めたにも関わらず、内定率が下がることはなかったという。
各社の採用担当者のみなさん、「リクルートスーツで来なくていいですよ」と共同宣言しませんか? 採用担当者は受験者の個性を見たいわけで、服装もひとつの自己表現です。でも、そう宣言すると、逆に受験者たちが迷ってしまうんですよね。どうしたらいいか、簡単なようで難しい・・・
— 朝日新聞社採用チーム (@Asahi_saiyo) 2018年3月26日