世界大学ランキング日本版、東京外大や国際教養大が躍進 「国際性」重視の評価基準
世界大学ランキングの日本版が3月28日、発表された。ランキングは、「世界大学ランキング」を発表する英国の教育専門誌「タイムズ・ハイヤー・エデュケーショナル」をグループに持つTES Globalと、同社の国内パートナー企業であるベネッセが共同で作成。今回で2回目の発表になる。
昨年は東大が88.5点で1位。今年は東大と京大が87.7点で、1位に東西の雄が並んだ。
トップ20には旧帝大中心に多くの国立大がランクイン
今年のランキングでは国際性の指標充実を目的に、「日本人学生の留学比率」「外国語で行われている講座の比率」の2項目を増やした。この影響を受けてか、語学教育に力を入れる大学の躍進が目覚ましい。
昨年と比較すると、20位だった国際教養大学は76.1点で12位、27位だった東京外国語大学は71点で17位。神田外語大学は63.5点で、46位から33位と、どれも大幅に順位を上げている。上位10校には、旧帝大を中心にランクインした。先日、岐阜大学との法人統合が報道された名古屋大学は、昨年より順位を3つ下げて7位だった。
上位20校は以下の通り。
1位:京都大学
1位:東京大学
3位:東北大学
4位:東京工業大学
5位:九州大学
6位:北海道大学
7位:名古屋大学
8位:大阪大学
9位:筑波大学
10位:慶應義塾大学
11位:早稲田大学
12位:国際教養大学
13位:広島大学
14位:一橋大学
15位:上智大学
16位:国際基督教大学
17位:東京外国語大学
18位:神戸大学
19位:千葉大学
20位:金沢大学
本家の「世界大学ランキング」は、研究力を主軸に5つの項目で大学を評価している。日本版では、「教育リソース」「教育充実度」「教育成果」「国際性」の4分野13項目で測定していて、ランキングを発表したTES Globalとベネッセホールディングスは「大学の『教育力』を図る設計になっている」と謳っている。