嫌いな野菜が多いと低年収に、たまねぎ嫌いはプライベート重視 「小さい頃の食育が、働き方の志向性にも影響」?
じゃがいもが嫌いな人にはエリートが多く、多くの人と短く付き合う傾向にある。大塚食品は3月28日、日本人の生活と野菜の好き嫌いに関する調査の結果を発表した。
同社は、20歳以上の未婚男女1000人を対象にインターネットで調査を実施。じゃがいもが嫌いな人のうち8.3%が「会社経営者・役員」で、全体の4.4%を上回った。
また、ワークライフバランスに関して、プライベートを重視するという人は全体の25.8%だったが、たまねぎが嫌いの人では39.7%に上った。
トマトが嫌いな未婚男女の4割は交際経験なし
ブロッコリーが嫌いな人は、長時間働いているにも関わらず、本当はあまり働きたくないと思っているようだ。1日に10時間以上働く人の割合は、全体平均(12.8%)を上回る20%だが、本当は4時間未満しか働きたくないという人の割合も平均(12.3%)を上回る20%となっている。
「じゃがいも」「にんじん」「たまねぎ」「トマト」「きのこ類」「ブロッコリー」のうち、5~6つが嫌いだと回答した人の48.4%が年収200万円未満という結果になった。逆に嫌いな野菜がない人では、年収200万円未満は31.9%に留まっている。年収が低い人には、野菜が嫌いな人が多いということがわかる。
同社は、20歳以上の未婚男女416人を対象に、野菜の好き嫌いと恋愛の傾向についても調査を実施。3年以上交際したことがある人の割合は、じゃがいもが好きな人では26.9%だったが、じゃがいもが嫌いな人では13.8%にまで下がった。
また誰とも付き合ったことのない人の割合は、じゃがいも好きで23.5%、じゃがいも嫌いで14.7%。逆に10人以上と付き合ったことがある人は、じゃがいも好きで11.8%、じゃがいも嫌いで23.5%だった。じゃがいもが嫌いな人は、多くの人と短期間の交際をする傾向にあるようだ。
トマトが嫌いな人の半数近い41.2%が交際人数0人という結果に。さらに付き合ったことがある期間も6か月未満が35%となっている。トマトが嫌いな人は決して少なくないはずが、実は恋愛ベタなのかもしれない。
調査結果の中で、早稲田大学の池田清彦教授(生物学)は、「もしかしたら、小さい頃の食育が、働き方の志向性にも影響しているのかもしれません」とコメントしている。
同社は、ボンカレーの食育活動の一環として、日本人の生活と野菜の好き嫌いを分析している。1968年に世界初の市販用レトルト食品として発売され、今年で50週年を迎えるボンカレー。手塚治虫の人気マンガ『ブラックジャック』の主人公・ブラックジャックが好きな食べ物としても知られている。