「母親に蹴られて歩けなくなる」――『ニコラ』に載った女子中学生の相談に、同誌編集部「怒られない生活を心がけてみたら?」と回答 ネットで物議 | キャリコネニュース
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「母親に蹴られて歩けなくなる」――『ニコラ』に載った女子中学生の相談に、同誌編集部「怒られない生活を心がけてみたら?」と回答 ネットで物議

小中学生向けのファッション誌『ニコラ』(新潮社)5月号の読者投稿コーナー「JCライフ」に、母親から暴力を振るわれているという相談が寄せられた。投稿した中学2年生の女の子は、母親が「いつもは優しいのですが、怒るとかなり怖い」そうで、

「叩くことは日常茶飯事ですし(怒っているときだけです、もちろん)、この間は朝8時くらいまでゆっくりしてたら、けられてしばらく歩けなかったり…」

と告白。母親に暴力の理由を聞くと「しつけしてるつもり」という答えが返ってきたが、

「でも、それは本当にしつけなんでしょうか?」

と疑問に思っているという。

児童相談所の担当者「叩いたり、蹴ったりするのは身体的虐待」 

ニコラ5月号

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蹴られて歩けなくなるというのは虐待の可能性が高い。しかし相談に答えた「ニコラにーさん」という編集者の男性は、次のように答えている。

「ちょっとさ『朝8時くらいまでゆっくり』を変えて、『朝8時にはきちんと家を出た』みたいな、怒られない生活を心がけてみたらどうだろう? お母さんに言われなくても、きちんと行動のできる生活をね。それで怒られなくなったら、これはお母さんが言う通りの『しつけ』」

この回答を疑問に思ったあるツイッターユーザーが4月1日、「まずいのではないでしょうかね、新潮社さん」とツイートしたことで話題になった。ツイッターでは、「なんて無責任な。そんな次元じゃないから、相談してるんだろうに」「どうして専門家に任せないのか」といった批判が上がっている。

実際、児童相談所の担当者に確認すると、「叩いたり、蹴ったりするのは身体的虐待」とコメントしていた。

「そうした虐待を見聞きした場合は、児童相談所に通告して下さい。全国共通の189番に電話をすれば、最寄りの相談所につながります。通告者の個人情報は秘匿されるため、心配はいりません」

母親に「もう家に帰ってくんな」「お前なんかいらねー」と言われるという相談も

投稿コーナーにはこの相談以外にも、母親に暴言を吐かれるという悩みが掲載されている。宮城県の中学3年生は、「もう家に帰ってくんな」「お前なんかいらねー」などと言われているという。

「頭痛がひどく、夜もしっかり眠れず、心に余裕がありません。今後どのように生活していけばいいか右も左もわかりません。辛いです。10月ぐらいには、部活のことで自殺しようか迷っていた時期もありました。(中略)キツイです。毎晩泣いて寝ることが増え、心の傷はなかなか消えません」

こうした深刻な相談がファッション誌に投稿されるのは、学校や周囲の人に相談できないことの裏返しなのかもしれない。この投稿に対しては、ニコラにーさんも児童相談所に連絡するよう答えている。

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