社会人の9割「仕事はお金を得るための手段」――「出世=成功、ハードワークが良しとされていた考え方は前時代的」 | キャリコネニュース
おかげさまで10周年 メルマガ読者数
65万人以上!

社会人の9割「仕事はお金を得るための手段」――「出世=成功、ハードワークが良しとされていた考え方は前時代的」

リサーチ・アンド・ディベロプメントは4月26日、「仕事に対する考え方」についての調査結果を発表した。調査は昨年10月に実施し、20~59歳の有職者1719人から回答を得た。

仕事に対して「力を入れる」と回答した人は2007年(62%)から2017年(56.8%)の10年にかけて5.2ポイント減少。一方、仕事に対する「満足」の割合はこの10年間35%前後を推移し、大きな変化は見られない。

6割が「努力しても報われない」 仕事に力を入れない・満足感がない人が4割

「組織に属している方が安心」

「組織に属している方が安心」

「力の入れ方」と「満足度」をかけ合わせてみると、「仕事に非注力・満足度【低】」が34.6%と最も多い。10年前は「仕事に注力・満足度【低】」(32.9%)が最多だった。

詳しく見ると10年前と比べ、「組織に属している方が安心」(73.4%、7.7ポイント増)、「仕事はお金を得るための手段」(87.1%、5.9ポイント増)、「仕事よりプライベートな生活の方が大切」(70.4%、3.3ポイント増)などの意識を持つ人が増加。

一方、「自分のオリジナリティを発揮できる仕事をしたい」(59.5%、13.3ポイント減)、「いずれは独立して商売や事業を起こしたい」(25.5%、7.6ポイント減)、「人々や社会に貢献できる仕事がしたい」(66.6%、6.2ポイント減)などは減少した。

また「努力しても報われない」と回答した人は10年前(55.2%)から上昇傾向にある。アベノミクス発表後の2013年(57.7%)で一旦減少したものの、2017年は61.4%となった。努力志向についても「あくせくしないでのんびりやりたい」(69.2%)が5ポイント増となった。

この10年で「保守的」「実利的」な働き方を求める傾向に

常識については「常識にとらわれずに色々な考え方が認められるようになるべき」がこの10年で14.5ポイント増加し、37.9%。一方、「最近の世の中は物事の常識や節度が失われすぎているように思う」は14.7%減の61.7%となった。

同社はこの10年の働き方について「『保守的』『実利的』な方向に向かっている」として、他にも「没個性」「情熱の弱まり」「多くを望まない意識』に変化が起きていると見受けられると指摘し、

「仕事のあり方として、『出世することが成功』であるとか、『昼夜問わず仕事に没頭するハードワーク』がある種良しとされていた考え方は、前時代的なものになってきたと言えるでしょう」

とコメントしている。

【PR】注目情報

関連記事

次世代バナー
次世代バナー

人気記事ランキング

  1. デーブ・スペクター「投票後に特番をやっても役に立たない」が反響 キー局関係者は「視聴率の問題」と指摘
  2. 転職を決断させるのは、給料より「労働時間への不満」 中年世代だけでなく就活生も「ワークライフバランス」を重視
  3. 女性が言う「かわいい」は信用できる? 「気を使って可愛いと言うこともある」「自分より見下してる時も言う人いる」
  4. 【最新版】保険業界の働きやすい会社ランキング 東京海上日動あんしん生命保険が1位、「有休が取りやすい」「損保との交流も多い」
  5. 熱が何度出たら会社を休む? 半数の人は37度台後半、「平熱が低いので36.5度でも辛い」という人も
  6. 「ももクロ」ゆかりの三峯神社、ペット連れでの参拝禁止へ「一部の方の心無い振舞いにより」「神社としても断腸の思い」
  7. 年下女性をおばさん扱いする男は一体何様のつもりなのか 己の醜さの自覚が足りないのでは
  8. 「膣、それはあなたのすべてを表す宇宙」「CHITSUパワー」 女性誌ELLEのトンデモ記事にネット騒然、閲覧不可に
  9. 堺市、教員の定時退勤日を4月から導入 「子供と元気に向き合うためには、教員自身が健康であることが必要」
  10. 海のないアフリカ南部の「レソト王国」 日本に寿司ネタ「サーモン」を供給中

アーカイブ