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“ニュースの奴隷”を自称する新聞記者の過酷さ 「休日も携帯の電源切れない」「人生を仕事に捧げる」

ハードな新聞記者の仕事

ハードな新聞記者の仕事

記者の口コミで特徴的なのが休日返上で働く労働時間の長さと、やりがいとの高さを指摘する声の多さだ。

ただでさえ労働時間が長い上、事件や事故が発生した時のために、「基本的に自分の担当の管轄外には休みであっても出られない。入社してから海外旅行に行った人はなかなかいないと思う。しかも、携帯電話にはいつ何があってもいいように、出られるようにしておかないといけない」(20代後半 男性 750万円)など、大変そうだ。

「残業時間は多い。月に200時間以上はザラにある。おまけに時間は不規則。早朝だろうと深夜だろうとお構いなし。24時間以上の連続勤務も場合によっては拒否できない。休みはないことはないが、少ない。月に4日あればいい方か。しかし、不定期で平日休みも多いし、勤務地を離れるのにも制約あり」(20代後半 男性 550万円)

「職種柄、仕方がないかもしれませんが、拘束時間が非常に長い。朝イチで出勤しても、自分の書いた記事にデスクが目を通して紙面になるのは早くて20時。有給という概念も、ほとんど無といってよいレベルだったと思います」(20代後半 女性 350万円)

「土日、夜間、早朝でも仕事があれば呼び出される。呼び出されること自体は仕方がないにしても、その代替措置がまったくされない。自分の裁量で平日に休めと言われても、別の仕事があったり、周囲の人が同じ状況で代休を取らない環境なので一人だけとりにくい。呼び出しじゃなくても、自宅でパソコンを開いて仕事をしたり、問い合わせの電話を受けたりすることが頻繁にある」(30代前半 女性 530万円)

一方、やりがいについては「読者が多く、自分が書いた記事に対して反響がよせられた時などやりがいを感じることが多いです。同僚も個性的な方が多く、学ぶ点が多かったです」(30代前半 女性 600万円)など、高評価が圧倒的に多い。

「プライベートはなく、人生を仕事に捧げる。ゆかりもない地方勤務でも友人をつくったり地域に溶け込めば、日々の生活、交際のなかから仕事が生まれるので、向いている人には拘束時間が長くても、非常にやりがいがあると思う」(20代後半 女性 600万円)

「20代の若さでは、普通の仕事では会えない(場合が多い)企業や行政のトップと付き合い、いろいろな人間から学べる。そのことが、例えば事件などで記者でないと見れない場面を見るということよりも、自分にとって貴重なことだった」(20代後半 男性 536万円)

社風も自由な地方紙のほうがでまったり働きやすい?

記者はほとんどの会社でみなし残業制をとっているのが普通だが、全国紙などでは年収1000万円を超える人たちも見受けられ、給与の満足度にはかなりの開きがあるようだ。

また、福利厚生を充実させるところも多く、「本社内に無料で診察を受けられる診療所や、マッサージを受けられる場所がある。ちょっとした仕事の合間に利用できるのはとても便利」(20代後半 女性 500万円)という口コミも見受けられる。

「取材部門ならニュースの奴隷となり、有事には友人の結婚式だろうが関係なく現場に向かうが、それに報いてくれる額だと思う。地方記者には借り上げ住宅もあるし、ボーナスも大崩れすることがない」(20代後半 女性 600万円)

「地方の支局勤務になると、借り上げ社宅扱いになり家賃の6割が補助される。これに加えて上限24000円の家賃手当てがでるため、ほとんど居住費がかからない。北陸などの積雪地帯に配属さられるとの一定額の寒冷地がでる。取材登録された車についてはガソリン代、保険代が会社負担になるほか、車両維持費として18000円が毎月支給される」(20代前半 男性 420万円)

地方紙で働く記者たちの口コミも、「非常に自由な雰囲気だと思う。海外拠点もあり、がんばれば特派員になれる。全国紙よりも母数が少ないわりには拠点があるので、特派員にはなりやすいのかもしれない」(20代後半 女性 600万円)、「新聞社ですがぴりぴりした雰囲気もなく、アルバイトも社員も皆仲が良かったです。社風はゆるい感じ」(20代前半 女性 200万円)など、興味深い。

「地元に密着しており、なにより取材がしやすい。全国紙では報じない小さなニュースも、きっちりと載せることに意義があると感じるし、それがそのままやりがいになる。社風は自由で、小さな新聞社だけに優しく腰が低い人が多い」(20代前半 男性 380万円)

全国紙や地方紙など会社によって給与や社風は大きく異なるようだが、プライベートを犠牲にして、いかに仕事にやりがいを見出せるかが、長く働き続けられるかのポイントになるようだ。【参照元 キャリコネ】

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