コロナ感染したバド桃田選手への「自覚が足りない」という批判に元アスリートが感じたこと | キャリコネニュース
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コロナ感染したバド桃田選手への「自覚が足りない」という批判に元アスリートが感じたこと

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東京五輪バドミントン男子シングルスの金メダル有力視者である桃田賢斗選手の新型コロナウイルス陽性が報じられました。この件について「年末年始に多くのバラエティ番組に出ていたからだ。アスリートとしての自覚が足りない」という声もあがっています。

この様子に既視感を覚えました。僕も一流ではありませんがプロ野球独立リーグでプレーしていた過去があり、当時、似たような言葉を浴びせられたことがありました。(文:ちばつかさ)

24時間365日聖人君子でいなきゃいけないのか

僕が野球選手としてプロ野球独立リーグに所属していたのは今から13年前。まだSNSも今ほど普及していなかったし、ましてやブログを書いている選手は僕くらいしかいませんでした。

独立リーグ自体まだ駆け出しの頃で、選手やチームの状況を選手目線で伝えたら一人でも多くのお客さんに興味を持ってもらえるのでは。そう思って書いていたブログでしたが、チームが負けたり、三振やエラーなどのミスをしたりするとコメント欄が荒れたのは今の時代と同じです。

それは覚悟していたからいいのですが、その中で「ブログなんか書いていないで練習したらどうですか?」というものに出会いました。ブログを書くか、練習をするかの二択しかないような極端なコメントです。

どう返したかは覚えていませんが、妙に違和感を抱いたのを覚えています。もちろん僕は桃田選手のように世界一を獲ったわけでもない二流、三流アスリート。たくさん練習しなければいけないのは当たり前です。

でも、僕自身ブログ書くことで練習が疎かになっていたわけではないし、パソコンの前にずっといたわけでもない。そう思いつつも「そうかぁ、ブログ書かないで練習かぁ」とも思いながらモヤモヤしていました。

桃田選手もバドミントン界を盛り上げようとして番組に出ていたのかもしれません。しかし、「アスリートの自覚がない」という人は「バラエティ番組に出る」か「練習をするか」の二択しかないような考え方のようです。

アスリートは自覚をもって、いろんなことに取り組んでいるはず

僕がチームに所属していた当時の監督は2000本安打を達成している超一流元プロ野球選手で、監督に「ブログ書くな、練習しろ」って言われるなら納得がいきます。チームメイトから「お前練習しろよ」って言われるのならまだしも、そうじゃない外野から言われるとイラッとするのは当たり前ですよね。

おそらくこの経験はたくさんの人がしているはずです。起業すると言えば起業したことがない人から「やめなよ」と言われるし、何かに挑戦しようとすれば挑戦したことがない人が「そんなの意味ないからやめなよ」と口を挟んでくる。

野球選手時代も、起業して独立する時も、"やったことがある人"はほぼすべて応援してくれてアドバイスをくれました。しかし、やったことがない人は、内情もわからず表面の印象だけで人を引きずり下ろそうとするのです。

自覚の意味は、"自分の置かれている状態や価値を知ること"です。だからこそアスリートは自覚をもって、いろんなことに取り組んでいるはずです。きっとそれはアスリートに限らず、僕たちの日常だってそうです。

もちろん罪を犯したとかなら話は変わってきますが、内情も知らずに他人の自覚やチャレンジにとやかく言うと、その言葉はブーメランになって返ってくる気がします。しかも桃田選手は、過去にいろいろあったとはいえ、猛省して再起して世界一を獲るようなトップアスリートなわけですから。

著者近影

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【筆者プロフィール】ちばつかさ

合同会社komichi代表。柔道整復師、こころと体のコーディネーター、元プロ野球独立リーグ選手。東京と福井で投げ銭制の接骨院を運営しのべ10万人近くの心と体に向き合ってきた。野球経験とコーチングの経験を活かし都内で"野球を教えない野球レッスン"を運営。レッスン卒業生がU12侍ジャパンの代表に選出された。現在、心理学を学ぶため、アラフォーで大学在学中。【公式サイト】

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