速見コーチの申立取り下げに池谷幸雄氏が号泣「相当悩んだと思う。早く復帰させてあげてほしい」
速見コーチはコメントの中で、「そもそもの原因は協会の処分ではなく、私の暴力行為です。もとを正せば私の行動により一番被害を受けているのが宮川選手です。(中略)どうすれば選手ファーストになるのか考えた」と明かした。
日本体操協会は29日の会見で、速見コーチの処分は永久的なものではなく、再登録の道があることを示しているが、速見コーチはこれも勘案し、「自身が行っている申立は選手ファーストではない」と考えたそうだ。
「私がすべきことは処分を不服として争うことではなく、処分を全面的に受け入れ反省し、それを皆様に認めてもらった上で、一刻も早く正々堂々と宮川選手の指導復帰を果たすこと」
と考え、申立の取り下げに至ったと言う。
池谷さんは、速見コーチのコメントを聞くと涙を零しながら、「取り下げるのかどうするのか相当悩んだと思います」と心境を慮った。
「宮川選手の指導をどうしたら早くできるのか、それが一番望んでいることだし、そのためにどういう選択が一番いいのか考えた結果、これしかないと思ってこうしたと思うんです。そういう気持ちを考えると本当に早く復帰させてほしい」
一方で、体操協会に対する不審感も露わにした。速見コーチから宮川選手への暴力行為を協会に「急いで調査すべき」と報告した人物について、
「なんでこの時期にっていうのが最初からあるわけですよね。この大事な時期に、誰が言ったのか。発言を見ると、どうしても僕は、報告をしたのが塚原千恵子先生にしか思えないなというのがすごく残念。試合を目前にした大事な時期に、なんでっていう……」
と泣きながら語った。