ハヤカワ五味、外国人技能実習生めぐり持論「人種や国・宗教を超えてヘルシーなビジネスを」
またハヤカワさんは、日本の人口が1億2675人なのに対し、中国は13億9008万人、インドは13億1690万人、アメリカは3億2589万人であることを紹介。日本にいると日本語をしゃべる人ばかりで気づかないが、当然ながら日本人と違う言語・宗教の人が「圧倒的に多い」と改めて指摘する。
今回のサプライチェーン調査は「人権」にフォーカスされているが、それに付随する宗教観や、当人が何を大切にしているかを考えていかなければいけないとしている。少子高齢化が続き、2030年には2000年から比べ、日本人労働人口が1割程度減るというデータもあることから、
「その中でこれから国外の人や企業と取引することも増えるでしょうし、そういう方々が日本に来て働く人が増える。だからこそ人種、国、宗教、どういった価値観のもとでやられているのかを尊重して、それが人権を尊重するってことになってくれたらいいな」
と思いを述べた。
作家の江上剛さんは、技能実習生制度を「現代の奴隷制度と言われている」とした上で、外国人が日本で共生できる環境を作ることが必要だと指摘。弁護士の田上嘉一さんも
「戦前は大東亜共栄圏で『同じ国民だ』と言っていても実際は差別があったんだろうなって過去が推察される。それで今、デメリットというか恨みを買っている。他国から感謝をされるような仕組みを作っていかないと国益にはつながっていかない」
とコメントしていた。